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2025年05月の記事は以下のとおりです。

モナコ・レジェンド・グループ 2024年春のオークションで注目すべきトップロット、

春のオークションシーズン開幕のため、我々はモナコに戻ってきた。実際にそれらを手に取ってみることほど、注目すべきロットを感じ取るいい方法はほかにあるだろうか?

先日、今シーズンのモナコ・レジェンド・グループのカバーロットについて記事を書いた。ひとつはクルマ業界の伝説的人物ヘンリー・シーグレーブ(Henry Segrave)と、航空界のアイコンであるアメリア・イアハート(Amelia Earhart)両方の出自を持つ、パテックのワンプッシュスプリットセコンドクロノグラフについてだ。この時計は実物を見るのが楽しみだった。あのふたりのレジェンドが身につけていたものを自分が身につけていると思うと、鳥肌が立った。もうひとつは12本が製造されたと考えられているロレックスのRef.4113で、存在が8本しか知られておらず、過去の結果と比べると見積もり幅は大きいが、その数字(現在は250万ユーロから500万ユーロ、日本円で約3625万~7250万円に引き下げられている)をクリアすることは間違いない。Ref.4113は今週初めの記事で歴史を取り上げた。しかしほかのカタログも奥が深い。ほかにも276のロットがあり、注目すべきものをいくつかピックアップした。モナコ・レジェンド・グループ史上、強力なオークションになる可能性があるのでお楽しみに。


今回もロレックス スーパーコピー優良サイト中心のオークションだが、そのほとんどはいつものものではない。

トップロットのひとつは間違いなく、オリジナルボックスが付属しているトロピカルイエローゴールドのロレックス Ref.6062だ。最後に見られたのは2006年5月開催の“The Mondani Collection of Rolex Wristwatches(ロレックスウォッチ・モンダニ・コレクション)”オークションで、16万4000スイスフラン(当時の相場で約1435万円)で落札された。時代は変わり、いまでは60万ユーロから120万ユーロ(日本円で約8700万~1億7400万円)と見積もられている。ケースと文字盤はどちらもとても魅力的なパティーナを持つ。もうひとつの有名な、ムーンフェイズ付きヴィンテージロレックスはRef.8171の“パデローン”で、モナコにもボックス、書類、小冊子付きのYGの個体がある。8171について詳しく知りたい方は、HODINKEE Magazine Vol.9のベン(・クライマー)の記事を読むことをおすすめする。スターン・フレール社(Stern Frères)社製の文字盤と非防水のスナップバックケースを備えた、最後の8171の1本である。

忘れてはならないのは、現存するロレックスの時計のなかで最も珍しく、めったに市場に出回らないもののひとつ、Ref.3346 セントグラフである。これまでに市場に出たのはわずか9例だけである。写真で見ただけでは、これをどう評価していいのか分からなかった。非常に小さくつくられており、大きなベゼルのためにダイヤルはさらに小さくなっているのだが、ほかでは見られない独特の外観を持つ。オークションの最後を飾るのは、“3、4例しか知られていない”、滑らかなベゼルを持つプラチナ製デイトジャスト Ref.6304で、唯一のセルピコ・イ・ライノ(ダイヤルとケースにサインあり)モデルである。エスティメートは50万ユーロから100万ユーロ(日本円で約7250万~1億4500万円)で、過去のデイトジャストの記録(3年前にモナコ・レジェンドが設定したレッドジャスパーダイヤルのホワイトゴールド製Ref.1601が樹立)を容易に更新するだろう。

このオークションには、フランス人アーティストのアルマン(Arman)が所有したいたモバード ポリプランのような無名のものから、主要なオークションでは定番となっている中東の王族が委託したものまで、出自に重点を置いた時計が多数含まれている。YG製でハンジャルが刻印されたパテック Ref.3700(ロット147)も50万ユーロから100万ユーロ(日本円で約7250万~1億4500万円)と高額な見積もりだが、いくつかのロットを過ぎると、マスカットの風景をクロワゾネエナメルで描いたハンジャル印のパテック ドームクロック(クロワゾネモデルで18万ユーロから36万ユーロ、日本円で約2610万~5220万円の推定)といった、もっと変わったものが出てくる。また、キューバの元外務大臣兼首相であったゴンサロ・グエル(Gonzalo Güell)が所有していた、ベークライトベゼルの“赤い文字”を持つロレックス Ref.6542(私が最も好きなリファレンスのひとつ)もある。同僚のトニー・トライナは、私が頻繁にモナコに行くので“モナコ”にふさわしい時計が必要だと指摘してくれた。彼は私にプレゼントとして、ダイヤモンドがセットされたベゼルとダイヤル、美しい赤いハンジャル印、ジュビリーブレスレットが特徴のプラチナ製 Ref.1804 デイデイトを選んでくれた。ありがとうトニー。次のオークションは譲ろう。MLG(モナコ・レジェンド・グループ)のトロピカルなヴァシュロン 4072が数ドルで手に入るなら、それも君にプレゼントする。

それはそれでいいのだが、私はもっと予算を重視しているため、いくつかの手頃な購入候補に目を向けている。初期の特大サイズのエナメルダイヤルクロノグラフは、ちょっとした好奇心を満たすには楽しい時計だといつも思っていた。ロット154であるオメガのYG製ワンプッシュボタンクロノグラフはまさにその条件にぴったりで、サイズは45mm、裏蓋にはヒンジが付いている。そして、ちょっとこっそりと自分用にふたつのクールな時計を隠そうとすることもできるが、私はおそらくピンクゴールドのエベラール スカフォダット(5000ユーロから1万ユーロ、日本円で約72万5000~145万円)と、同じくPGのユニバーサル トリコンパックス(リザーブなしで3000ユーロから6000ユーロ、日本円で約43万5000~87万円)のためにパドルを上げるだろう。正直なところ、これらがレーダーの下をくぐっていくことはないだろうと思う。最近では、入札者から隠れるものは何もない。

ユニバーサルといえば、私の好きな時計ベスト5のひとつとして紹介した、軍発行のA.カイレッリ 24時間スプリットセコンドクロノグラフを取り上げないわけにはいかない。これは12時位置の文字盤に少し汚れがあるが、オリジナルオーナーの家族から送られてきたもので、軍の出自を裏付ける書類とともに提供されるため、その点は十分に補われている。時計には、元の所有者の写真、彼の軍関係のファイル、彼が飛行士として任務についていたときのカフスボタンが付属する。エスティメートは2万5000ユーロから5万ユーロ(日本円で約362万5000~725万円)だが、いくつかのディーラーから聞いたところによると、出自不明の純オリジナル品が最近18万ユーロ(日本円で約2610万円)で落札されたとの報告がある(ただし領収書は見ていない)。

モナコは、最近の小さめでファッション性の高い時計のトレンドを追跡するのに適した場である。今回のオークションには、ブランド150周年にふさわしいピアジェの興味深い作品がたくさん出品されているのだ。MLG時計部門のダビデ・パルメジャーニ(Davide Parmegiani)会長は、ピアジェが60年代と70年代に行ったことは、カルティエが20年代~30年代に行ったことと同じだと示唆している。オニキスベゼルがついたWG製のスモールスクエアレディースウォッチのロット49と、ラピスダイヤルが魅力的なロット123は、数件の入札を獲得するべく低い見積もりが設定されており、かなりいい結果を出す可能性が高い。

ピアジェが注目される一方で、もうひとつユニークかつ先進的なデザインを持つ時計がある。それは伝説のジルベール・アルベール(Gilbert Albert)によってつくられたバークフィニッシュの小さなパテックである。この奇妙な形のカーブをした三角形の時計、Ref.3270は、まるで寄木細工のフローリングが敷き詰められたようで、2003年にアンティコルムで1万1500スイスフラン(当時の相場で約92万円)で販売されたのが最後だった。今回のエスティメートはそれほど高くなく、1万5000ユーロから3万ユーロ(日本円で約217万5000円~435万円)である。このRef.3270の最もクールな点は、ここにあるように12時位置にリューズを配した横向きのストラップ、3時位置にリューズを配した縦向きの一体型ブレスレット、そして(最もレアと思われる)ブレスレットの横向きレイアウトがあることだ。

もしあなたが、私がオークションプレビューに参加して、懐中時計のひとつやふたつも見ずにその場を去ると思っていたなら、まだ私のことをよくわかっていないようだ。手短に説明しよう。パテックのRef.605 HUのワールドタイム懐中時計はいつ見ても楽しいが、特に紹介したいのはヴァシュロンの懐中時計だ。2日目に出品されたのは、通常パテックのオークションで見ることが多い、パーペチュアルカレンダーのミニッツリピーター・スプリットセコンド・クロノグラフ懐中時計だ。実物を見ると、ブレゲ数字とヴァシュロンのサインが6時位置のアウタートラックの下の低い位置に配され、チャイムも澄んでいて、この時代の時計製造の完璧な例のように感じられた。推定価格10万ユーロから20万ユーロ(日本円で約1450万~2900万円)のこの時計には数人の潜在的な入札者がおり、入札がどう進むか見物である。


モナコ・レジェンド・グループの春の“エクスクルーシブ・タイムピーシズ(Exclusive Timepieces)”オークションは、4月20日(土)の午後2時30分からと、4月21日(日)の午前10時30分からの2回のセッションに分けて開催される(ともに中央ヨーロッパ時間)。

誕生日という記念すべき日に新しい時計を手に入れなかった理由

40歳より50歳がいまは境目と言われるが、10年前より髪の量は減り、痛みが増えたものの、少なくともある面では同意せざるを得ない。40歳の誕生日に、その記念すべき瞬間を祝うために時計をもらった。それはロレックス サブマリーナー(デイトなしのRef.14060Mだ)で、当時の私の時計に対する憧れと予算の限界を超える存在であった。そのちょうど1年前に、HODINKEEという風変わりな時計ブログの執筆を始めたばかりで、そこには神秘的で儚く、そして収集可能な世界が私の前に広がっていた。


ウブロスーパーコピー 代金引換を激安それ以来、多くの時計が私の手首を飾った。自分のものもあれば、このブログやほかのメディアのレビュー用に借りたものもある。50歳の誕生日が近づくにつれ、半世紀過ごした人生を祝うためにどの時計を手に入れるべきかを考える時間が不健康なほど増えてきた。その結果、私はいまのままで十分だという考えに至った。40歳の時に手に入れたあの時計こそ、50歳の時にも身につけたい時計なのだ。


妻と私は、いまは無くなってしまったショッピングモールの宝石店でロレックスを購入し(クレジットで!)、その裏蓋には私のイニシャルと日付を刻印した。40代の最初の数年間はいつもそれを身につけていた。その時計が持つ個人的な重要性から、できるだけ多くの人生経験をともにしようと決意したのだ。レーニア山の登頂、ニュージーランドのミルフォード・トラックのハイキング、ロレックス・ビッグボート・シリーズでのレースボートのハリヤードジャンプ、そして沈没船HMSハーミーズに潜ったときも、この時計を腕に巻いていた。地球の果てまで私とともに旅し、真に私自身の一部となり、その結果かなりの傷がついた。

2013年、レーニア山の頂上から下山中の様子。


あるレガッタの際、ベゼルがワイヤーマストに引っかかりサンフランシスコ湾の深淵に消えたかと思われたが、後にクルーメイトが見つけてくれた。そのときクリックスプリング(ベゼルを回転させる際にカチカチと音がなるバネ)がないままベゼルを元に戻した。またレーニア山の頂上からグリサーディング(雪の斜面を滑り降りること)していると、折りたたみ式クラスプがアイスピッケルに引っかかって開いてしまい、手袋の上でゆるくぶら下がる状態になった。私は第2次世界大戦時の航空母艦の沈船まで170ft(約51m)のダイビングをした際、減圧停止時間を計るため、いまでは双方向に回るベゼルを使った。その時計は10年間で1度だけ整備に出し、昨年ようやくロレックスに送り、必要なメンテナンスを受けさせた。また時計を送る前にベゼルは外して、サービスセンターにケースを磨かないよう指示した。ケースの側面には冒険の軌跡として立派な傷が残っていたからだ。

ベゼルは、2014年のロレックス・ビッグボート・シリーズでハリヤードジャンプをした際に犠牲になった。


数年後、私はこの時計をあまり身につけなくなった。いわゆる“七年目の浮気”だ。ほかの時計が登場したことで古いサブが少し退屈に感じられるようになった。ドクサの独特な魅力、ブレモンの現代的なダイナミズム、そしてブレイトリングやグランドセイコーが私の心を掴んだのだ。さらには価格が高騰する前に、ヴィンテージロレックスにまで手を出した。いまでは、不本意ながらも“コレクション”と呼ばざるを得ないほどの時計がある。そしてこれからも増えたり減ったりするのは間違いない。ただ日々時計に触れているため、飽きていないと言えば嘘になる。これは時計について書くことを職業にしていること、そして何百もの時計を身につけたことが原因だ。時計を狂ったように売買し、収集していた最初のころから時計の購入は減ってきている。新しい時計を手に入れるたびに、17歳の時に初めて手に入れたセイコー、36歳の初めての高級時計、そして40歳で手に入れたロレックスの時に感じたあの高揚感を求めていたが、その感覚は2度と訪れなかったことに気づいたのだ。


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誤解しないでほしいが、私は不満を言っているわけではない。単に時計というものが、憧れて収集する対象ではなく、新しい経験を得るための手段や過去の経験の記念品へと変わったのだ。素晴らしい時計をショーで、他人の手首で、またはInstagramで遠くから眺めるだけでも十分で、自分のものにするために画策する必要はないと学んだ。


その一例として、40代も半ばを過ぎたころ、私は妻に50歳になったらA.ランゲ&ゾーネが欲しいと言ったことがある。グラスヒュッテを数回訪れ、そのブランドの理念に惚れ込み、50歳にふさわしい憧れの時計だと思ったのだ。しかし途中で、もしランゲを所有したら決してそれを身につけないだろうということに気づいた。40歳の誕生日に贈られた時計に対する扱いを考えると、手作りで防水性のあるドイツ製時計は私が60歳になるまで持たないだろうと思ったのだ。


かつての40歳は中年の危機の年齢と言われ、スポーツカーを買い、不倫をし、キャリアを変える時期とされていた。しかし私の40代は、決して危機と呼べるものではなかったが、非常に重要な10年間となった。会社員からフリーランスへの飛躍を遂げ、世界をより広く見て、新しい技術を学び、小説を書き始め、古いランドローバーを購入した。遅咲きと言われようが、この10年間でようやく自分自身に完璧に自信を持てるようになった。ある意味あのロレックスはそれを象徴していたのだ。説明しよう。

2017年、沈没船HMSハーミーズにてタイミングを計っている姿。


私の出身地では、ロレックスを着用している人を見たことがなかった。というのも沿岸地域やヨーロッパの多くの人々は、父親や手本となる人物が古いサブマリーナーやデイトジャストをつけているのを見て育ったが、アメリカ中西部だとロレックスは仰々しく、非実用的で気取っていると見なされていた。だからニューヨーク、ジュネーブなど、遠く離れた地域でロレックスとともに時間を過ごしても、故郷に戻ってそれをつけていると、他人に対してではなく少なくとも自分自身に対して何か説明が必要だと感じた。


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そのためロレックスについて、そして時計全般について、自分が何を好きなのかを見直さざるを得なかった。そしてそれは、文字盤に書かれた名前やそれに関連する名声とはまったく関係がなかった。私はそれにはいつも違和感を感じていた。私が引かれたのは、戦場や探検で使用された歴史であり、冒険好きな人が直面するあらゆる事態に対する信頼性だった。これを聞いてくれる人には、対面でも文章でも説明するのが楽しかった。この手首にある時計? それは山にも登り、海にも潜った。クルマがなくなっても、私の老いた体が尽きる瞬間もともにあるだろう。ブランドはどうでもいい。カシオのダイバーズウォッチでも、オリスのクロノグラフでも、この10年もののロレックスでも構わない。Instagramのリストショットは忘れよう。時計をつけてクールなことをしている写真を見せてくれ。それが私が共感する#fomo(見逃すことへの恐れ)だ。

2019年、ジャマイカのゴールデンアイにて。


50歳が近づくにつれ、私はその特別な時計が何であるべきか考えてきた。プロプロフ? 私らしいね。ランゲ? 長年の夢だ。デイトナは? またロレックスか! パテック? 相続する人がいない50歳の誕生日にふさわしい時計だ。


しかし現実を直視しよう。50歳の時計は、私が40歳で買ったものに匹敵するだろうか? いや、時計のせいでもないし、私の最高の冒険が終わりを告げたわけでもない。だがいまの私にとって時計は違う意味を持っており、新しい時計を手にするよりも経験を積みたいと思っている。私の50歳の誕生日は、10年前のサブマリーナーを腕につけて深海に潜っていることだろう。

オリスを愛する熱心なコレクターや時計愛好家にとって、魅力的なポイントをおさえた改良が加えられている。

非常に魅力的な価格の本格的なダイバーズウォッチを探しているとき、必ず話題に上るのがオリス アクイスだ。絶えずファンを生み出し(まさに熱狂的なファンと言えるだろう)、さまざまなバリエーションを展開しているこのモデルに、今日、リデザインされたクロノグラフが加わった。Geneva Watch Days 2024に向けて登場したこのオリス アクイス クロノグラフは、オリスを愛する熱心なコレクターや時計愛好家にとって、魅力的なポイントをおさえた改良が加えられている。

ダイバーズ65コレクションがヴィンテージ風の美学で人気を博している一方、アクイスラインは常にオリスのモダンなツールウォッチとしての役割を果たしてきた。しかし、最近のアクイスにおけるオリスの本当の魅力はその意匠にある。2024年、時計愛好家はもはや巨大なダイバーズウォッチを求めなくても、十分にモダンな感覚を味わうことができる。その鍵は、手首での存在感とつけ心地のバランスを見つけることだ。オリス スーパーコピー代引き専門店は今年4月に発表したアクイス デイトのアップデートで、このバランスを見事に実現。そして今日発表されたアクイス クロノグラフにも同じ手法が生かされていることが分かる。

今回の主な特徴は、ケースサイズが43.5mmの直径と16.2mmの厚さに縮小されたことである。これはしっかりとした存在感を持ちながらも、快適に着用できる絶妙なバランスを目指したものだ。45.5mm径、18.5mm厚と比較するとその違いは明らかだ。新しいアクイス クロノグラフは、2019年のブルーホエールLEのデザインを踏襲し、カタログの中核に“スマイリーフェイス”のインダイヤルレイアウト(3・6・9時位置)を取り入れている。アクイス デイトの改良と同様に、ケースとベゼルは見た目に軽くなるよう微調整され、ブレスレットもわずかにテーパーがかかっている。ケースサイズがやや小さくなったこととわずかなケースの調整により、ラグからラグまでのサイズは54mmから51mmへと縮小された。逆回転防止ダイバーズベゼルにはセラミックインサートが使用され、アクイスとして当然ながら300mの防水性能を備えている。

内部にはオリスCal.771(セリタSW510がベース)が搭載されており、これは2019年の限定モデルや前世代のアクイス クロノグラフと同じキャリバーである。ただし、今回はパワーリザーブが約48時間から約62時間に延長されている。日付表示はグラデーションブルーのダイヤルに近いトーンで、6時位置に控えめに配置されている。


新しいオリス アクイス クロノグラフは、現在販売中。限定モデルではなく、価格は74万8000円(税込)である。

我々の考え
ここまでの記事では以前のバージョンに言及してきたが、アクイス クロノグラフが登場するのは数年ぶりであることを強調する価値がある。ブルーホエールLEは今回のモデルと似たダイヤルを備えていたが(ただし4時30分位置に日付窓があった)、このモデルは3本セットのうちのひとつとして200本限定で販売されたものだった。それより前の旧作、“スタンダードな”アクイス クロノグラフのインダイヤルは12時、6時、9時位置に配置されていた。いずれのモデルも先述した大型ケースに収められており、アクイス クロノグラフの数年にわたる沈黙が今回の新作リリースを一層興味深いものにしている。


オリスがこのモデルを再び投入したのは賢明な判断であり、特に最近のアクイスコレクション全体に施されたケースやブレスレットの変更を考慮すれば、その意図がよく分かる。新しいアクイス クロノグラフは、最新のアクイス デイトモデルに心引かれるオリスファンにぴったりの位置付けで、ダイバーズ65 クロノグラフと対をなす美しさを備えている。


基本情報
ブランド: オリス(Oris)
モデル名: アクイス クロノグラフ(Aquis Chronograph)
型番: 01 771 7793 4155-07 8 23 01PEB

直径: 43.5mm
厚さ: 16.2mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: グラデーションブルー
インデックス: アプライド
夜光: インデックスと針にホワイトのスーパールミノバ
防水性能: 300m
ストラップ/ブレスレット: オリス特許のセキュリティフォールディングクラスプを備えたマルチピースSSブレスレット、微調整とエクステンション機能付き

ムーブメント情報
キャリバー: オリス771
機能: 時・分・スモールセコンド、ファインタイムチューニング、秒針停止機能、日付表示、クロノグラフ(30分計、12時間計)
直径: 30mm
厚さ: 13.25mm
パワーリザーブ: 約62時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 27

価格 & 発売時期
価格: 74万8000円(税込)
発売時期: 発売中
限定: なし

ブレゲの第4世代のタイプXXに登場

約1年前、ブレゲは同社のパイロットウォッチコレクションの第4世代となるタイプXXを発表しました。それぞれかつての民生用と軍用モデルからインスピレーションを得た新しいタイプXXとタイプ20です。今回、ブレゲは新世代タイプXXの3作目となる18Kローズゴールドケースを採用したRef.2067を発表しました。

2023年に登場したそれぞれ当時の軍用モデルをベースとしたタイプ20と民間モデルをベースとしたタイプXX。
ブレゲ スーパーコピー 代引き激安新作モデルについて詳しく見る前にタイプXXをご存知ない方のために少し解説をしておきましょう。1950年代、フランス空軍はパイロットのためのクロノグラフウォッチを必要としていました。高負荷がかかる空中ミッション中に、飛行時間や任務の経過時間を計測するだけでなく、残燃料の計算や方位の把握にも欠かせない計時装置として、腕時計はパイロットにとって必須の装備でした。操縦桿を握りながらも手軽に確認できる、手首に装着する形式であることが特に重要だったのです。

 フランス国防省は空軍の腕時計のために必要な要件・スペックをまとめて計画書を作りました。それがタイプXXです。その仕様には、夜光塗料が塗布された針と数字インデックスを備えるブラックダイヤル、正確なクロノグラフ、フライバック機能、両方向回転ベゼルなどが含まれていました。フランス空軍が1952年に入札を行った際にブレゲはタイプ20の名称で提出し、1953年に正式採用されることとなります。のちに消費者市場向けの製造も許可され、民生用はタイプXX、空軍向けはアラビア数字の20がそのまま使われて区別されました。

左から昨年登場したスティールケースのタイプXX Ref,2067と18Kローズゴールドケースを採用した2024年新作モデル。
 今回ご紹介するのは、18Kローズゴールド製ケースを採用したブレゲの新作、タイプXX クロノグラフ Ref.2067です。昨年発表されたスティールケース仕様の民生用タイプXXをベースに、ケースサイズは42mm×14.1mmと基本スペックは踏襲しつつ、特に美的なアップデートが施されています。

 「パイロット向けのツールウォッチにゴールドケース?」と不思議に思う方もいるかもしれませんが、実はブレゲがゴールドケースのタイプXXを発表するのはこれが初めてではありません。シリーズの過去の世代にもゴールドモデルが存在し、1950年代にはわずか3本が製造されました。そのうちの1本である1955年製のタイプXX Ref.1780は、現在パリのブレゲミュージアムに収蔵されています。

1955年のタイプXX Ref.1780(Photo Courtesy: Breguet)。
 上のタイプXX Ref.1780のベゼル部分の数字をよく見てみるとベゼルに刻印されたアワーカウンターの数字がブルーに着色されているのがわかると思いますが、新作のタイプXX クロノグラフ Ref.2067でもブルーが採用されています。18Kローズゴールド製ケースにサンレイ仕上げのブルーダイヤルと同じくゴールド製ベゼルにはブルーのセラミックインサートが装着されています。ブレゲでセラミック製のベゼルが採用されるのはこれが初めてです。

 深みのあるブルーのダイヤル上には同心円状に溝が刻まれた3つのサブレジスターがあり、ブレゲのロゴ、アワーマーカーそして針もすべてローズゴールド製です。日付表示窓は4時半位置に控えめに配置されており、ディスクもブルーに統一されているため文字盤のバランスが崩れないように配慮されています。針とインデックスには夜光塗料が塗布されており暗所での視認性も十分です。

 内部には、ブレゲが4年の開発期間を経て2023年に初めて発表した自社製自動巻ムーブメントであるCal.728が搭載されています。フライバック機能を備えており、クロノグラフの素早いリセットと再スタートが可能です。また、垂直クラッチを採用しているため、クロノグラフ操作時に針ブレが起こることもありません。パワーリザーブは60時間です。さらに、スネイル仕上げ、面取り、ペルラージュなどの装飾や、飛行機の翼を模したブラックゴールドのローター、ブラックコーティングが施されたコラムホイールなど、機能性だけでなく美しさにもこだわりが見られます。細部にまで配慮された装飾が、ムーブメントを一層際立たせています。

 本作には2種類のストラップが付属します。1本はブルーのアリゲーターストラップ、そしてもう1本はNATOストラップです。どちらも18Kローズゴールド製のピンバックルが付属します。スティールモデルでもあった工具を使わずに簡単にストラップを交換できるシステムも採用されています。価格は572万円(税込)です。
 

ファースト・インプレッション
昨年の新世代のタイプXXならびにタイプ20の発表のタイミングで、新しいサイズや素材を取り入れたモデルを展開していく予定であるということを伺っていましたが、このリリースは個人的にはサプライズでした。それはもちろん18Kローズゴールドケースではなく、セラミックベゼルが採用された部分です。ブレゲといえばクラシックでドレッシーな時計を得意とするブランドです。

 ブレゲといえば、クラシックでドレッシーな時計を得意とするブランドとして広く知られています。もちろん、ムーブメントにシリコン素材を採用するなど、機能面での現代的な革新がありながらも、大きなデザイン変更は控えめで外観はあくまで控えめでエレガントなスタイルを維持しているという印象が強いです。今回のセラミックベゼルの採用は、その外観に一気にモダンな雰囲気を加え、時計の印象を大きくアップデートしています。スティールモデルがオリジナルのタイプXXコレクションの伝統を忠実に受け継ぎながら進化したのに対し、この新作はよりモダンなウォッチとしての新たなメッセージを発しているように感じられます。

個人的には、この筆記体のブレゲロゴがアプライドのゴールドで表現されている点が非常にエレガントで、特に気に入っています。クラシカルな雰囲気と高級感が絶妙に調和していて、まさにブレゲらしい美しいディテールだと感じます。
 ブレゲは、10月にオメガで商品開発担当副社長を務めていたグレゴリー・キスリング氏を新たなブランドCEOに迎える予定です。キスリング氏は、以前カルティエにも在籍していた人物です。近年のオメガでの戦略的なコレクション展開に携わった彼の手腕が、今後ブレゲにどのような影響を与えるのか、非常に興味深いところです。

 近年、マリーンコレクションやタイプXXコレクションを通じて、よりスポーティな領域へ積極的に進出しているブレゲ。ここ1〜2年で一体化ブレスレットを備えた、いわゆるラグジュアリースポーツウォッチのトレンドがやや落ち着きを見せ、ドレスウォッチが再び注目を集めていると感じます。しかし、現代のライフスタイルにおいて、スポーティでカジュアルなファッションにマッチする時計への需要は依然として高いままです。新たにCEOに就任するグレゴリー・キスリング氏のリーダーシップにより、ブレゲのスポーティな路線がさらに強化され、今後も進化を遂げるのではないかと期待しています。


基本情報
ブランド: ブレゲ(Breguet)
モデル名: タイプXX(Type XX)
型番:2067RK/Y9/9WU

直径: 42mm
厚さ: 14.1mm
ケース素材: 18Kローズゴールド
文字盤色: ブルーのサンバースト
インデックス: アプライド
夜光: あり、針とインデックス
防水性能: 10気圧
ストラップ/ブレスレット: 18Kローズゴールドピンバックル付きのブルーアリゲーターストラップとブルーNATOストラップ

ムーブメント情報
キャリバー: Cal.728
機構: 時間(時、分、スモールセコンド)、フライバッククロノグラフ、日付表示、スモールセコンド、15分積算計、12時間積算計
パワーリザーブ: 60時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 3万6000振動/時
石数: 39
クロノメーター認定: なし

価格 & 発売時期
価格: 572万円(税込)
発売時期: 今すぐ
限定: なし

Naoya Hida & Co. 飛田直哉氏とTOKI(刻)ウォッチオークション出品モデル

  • 2025/05/05 10:26

世界的に見てもユニークなインディペンデントブランドが花開き始めた日本のマーケット(詳細は記事「加速する国産インディペンデントの新時代」へ)。その中心にいる作り手たちはどのような思いを持ち、時計づくりに向き合っているのだろうか。今回のテーマオークション開催に伴い、彼らの声を聞くことができた。
BY KYOSUKE SATO
佐藤杏輔
時計づくりを始めようと思ったきっかけは何ですか?
飛田直哉
私は1990年からスイス時計業界で仕事を始めました。そのなかで、オメガ時計コピー代金引換優良サイト!複数のブランドと日本市場向け限定モデルを企画する機会に恵まれ、いくつかの時計を企画・デザインしたのですが完全に自分の思いどおりにはなりませんでした。なぜならそれは私の時計ではなく、そのブランドの時計だからです。この経験から生まれた「自分の理想とする時計を生み出したい」という気持ち、そして時計師の藤田耕介さん、彫金師の加納圭介さんという情熱を共有できる人たちとの出会いが時計づくりを始めようと思ったきっかけです。

NAOYA HIDA & Co.の創業メンバー、左から時計師の藤田耕介氏、代表取締役の飛田直哉氏、そして彫金師の加納圭介氏。
佐藤杏輔
時計づくりを始めた当時と現在の時計市場を比べて、大きく変わったところ、変わらないところは何ですか?
飛田直哉
クラシックな時計、ヴィンテージテイストな時計が好きな方々の指向・傾向は、我々が時計づくりを始めた当時とまったく変わっていないように感じています。一方で、我々は最初の時計を2019年、すなわちコロナ禍の前に発表し販売しました。コロナ禍の最中で、SNSの影響力が大きくなったと感じています。我々が時計づくりを始めたばかりの頃は、多くの企業がSNSをセールス・マーケティングのために使い始めたばかりだったように思いますが、現在では、もはやなくてはならないツールのひとつになってきました。その影響もあってか、若い方々も我々のようなニッチな時計に興味を持ち始めてくれているのだと感じています。

佐藤杏輔
日本の時計師として、あるいは日本の時計ブランドとして、時計づくりで大切にしていることは何ですか?
飛田直哉
時計づくりで大切にしていることは、自分たちの好きなものを作るということです。市場が求めているものや、マーケットのトレンドに左右されず、私の好きなものを作りたいと常に考えています。日本ということは、特に意識していませんでした。ただ、不思議なことに海外の時計愛好家からは「あなたがたの時計から和のテイストを感じる」と言われることが多々あります。

佐藤杏輔
海外の時計市場と比べて、日本の市場ならではの特徴や強みは何だと思いますか?
飛田直哉
大きく3つの特徴があると思います。ひとつ目は、オールドスクールな時計のデザインやディテールを突き詰める人が多いということ。ふたつ目は、時計をていねいに扱う方が多いせいか、プレオウンドのマーケットに状態のよい時計が多いこと。そして3つ目は、いまだに自分の時計を売ったことがないという方が結構いらっしゃるため、家の中で保管されている時計が多いということですね。

佐藤杏輔
日本の時計や時計ブランドが、今後世界でさらなるプレゼンスを発揮するには何が大切になると考えていますか?
飛田直哉
ハイエンドなセグメントに進出し、明確なアイデンティティを打ち出すことだと我々は考えています。また、そのアイデンティティを安易に変えないことも大切ではないでしょうか。

TOKI(刻)ウォッチオークション出品作品: TYPE1D-2
BY MASAHARU WADA

オークションに出品される出品されるTYPE1D-2(Photo Courtesy: Phillips)
今回のオークションにNaoya Hida & Co.が出品するのは、今年発表された、同ブランドとして初めてイエローゴールドケースを採用したTYPE1D-2です。特別なモデルが出品されるというより、特別な機会が提供されるという方が適切かもしれません。この時計にはオークション限定のデザインは施されていませんが、落札者の希望に応じてケースバックにユニークなデザインをカスタマイズで彫金してもらうことができます。そういう意味ではどの時計よりもパーソナルな、特別なものになるのは間違いありません。

今年発表された2種類のフルゴールドモデル。

左からTYPE 1D-3と今回のTOKI-刻-ウォッチオークションで出品されるベースとなるTYPE 1D-2モデル。
そもそもNaoya Hida & Co.のモデルは、すべてハンドエングレービングによるインデックスが施されているのが特徴です。なぜ手彫りのエングレービングにこだわるのでしょうか?

 「かつて有名な時計ブランドで働いていた際、パリやスイスで200年前に作られた懐中時計を何度も目にする機会がありました。当時の時計製造技術では一般的なプリントやアプライドの技法がなく、多くは手彫りによるインデックスが施され、そこに薄くエナメルが流し込まれていました。その手仕事の美しさと、何より立体感のある仕上がりに強く魅了されたのです(飛田氏)」

飛田氏は日本向けの限定モデルの製作に携わったことがあり、いくつかのメーカーにハンドエングレービングのインデックスの採用を相談しましたが、どこも対応してくれるところはなかったそうです。

ハンドエングレービングによるインデックス(写真はTYPE 1D-3のもの)。
ブランドの立ち上げの際に飛田氏は、彫金師である加納氏に腕時計サイズでこうした意匠を取り入れられないかと相談したそうです。そこで彼が「現代の職人は、昔の職人に比べて双眼顕微鏡などのツールがあるため、当時よりも恵まれた条件で作業でき、実現可能です」と返答したことから、挑戦することになりました。

ケースバックの彫金はもちろん、彫金師である加納氏の手作業によるものです。「落札者の方には、我々と加納さんとでモチーフについて相談しながら決定し、そのエングレービングが施された特別な時計を受け取っていただくことになります」。カスタムでいれることができるデザインはイニシャルや模様など自由で、このような特別なエングレービングを入れた時計は、受けられる数が極めて限られるため、今年はこのケースひとつのみになるのだそうです。この時計はまさに唯一無二の存在であり、特別な価値を持つ一本として手にする機会は極めて貴重なものとなります。

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