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ポロは、ピアジェ初となる特定のモデル名を冠した時計であり、

この事実がポロについて知っておくべきことのほとんどすべてを説明してくれている。

「ピアジェは当時、モデル名に強く反対していました」と、ピアジェのパトリモニー(遺産)・オフィサーであるアラン・ボルジョー(Alain Borgeaud)氏は説明した。「彼らは常に、ブランドを第一に考えていたのです」。しかし、このデザインはピアジェの大胆かつ新しいスポーツシックな方向性を示すものであり、またブランド初のスポーツウォッチには名前が必要だった。少なくとも、米国代理人はそう主張した。当時、ピアジェはパームビーチで開催されたポロ・ワールドカップのスポンサーだったため、“ポロ”という名前は理にかなっていた。

そして1979年、ピアジェ ポロが誕生した。

ここ数年コレクターのあいだでヴィンテージピアジェへの関心が高まっている中、今年はピアジェの150周年となり、今はこれ以上ないタイミングである。ストーンダイヤルから極薄時計の製造まで、ピアジェは20世紀半ばのパイオニアだ。しかし、ほかの時計とは一線を画すものがある。それがポロだ。

 このコレクターズガイドでは、1979年に発表され、90年代初頭まで生産された初代ピアジェ ポロを詳しく紹介する。それは『カジノ(原題:Casino)』に出演したロバート・デニーロ(Robert DeNiro)氏の手首や、またアンディ・ウォーホル(Andy Warhol)、ブルック・シールズ(Brooke Shields)氏、ビョルン・ボルグ(Björn Borg)氏、その他多くの実在する人物の手首を完璧に飾り、瞬く間に時代のアイコンとなった。

 近年、ポロの人気が再燃している。これまでと同様、シルヴェスター・スタローン(Sylvester Stallone)氏が『タルサ・キング(原題:Tulsa King)』でポロをつけ、またコートサイドに座ったマイケル・B・ジョーダン(Michael B. Jordan)氏も着用しているなど、文化的な影響もある。しかし、その関心は主に愛好家やコレクターによって動かされてきた。それはノスタルジーであり、ピアジェが文化や時計製造に与えた影響への感謝であり、より小型でドレッシーな時計への転換でもある。これらが混ざり合って、私たちが“トレンド”と呼ぶ混乱を招く大釜になった。

piaget polo 7661 and 7131
初代ピアジェ ポロ 7661 C701(ラウンド)と、7131 C701(スクエア)。

 私は以前、ポロが発売された歴史的背景について記事にしたことがあり、マライカ(・クロフォード)はWatches in the Wild: パリ編で、ピアジェのボルジョー氏とともにその魅力を探求している。

 この記事ではピアジェのアイコンであるポロに焦点を当てる。同モデルへの関心は高まっているが、テキスト化した情報はまだあまりない。売りに出されているポロを見ると、値段はピンキリだ。大ぶりなポロよりも小ぶりなポロのほうが、高い値段が付いていることが多く、コンディションはあまり考慮されていないようだ。

 この記事がそれを変え、潜在的なコレクターがより多くの情報に基づいて購入を決定するのに役立つことを願っている。

ポロの幕開け
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ラピスダイヤルを持つヴィンテージのピアジェ ベータ21。Image: courtesy of The Keystone

ポロの前に登場したベータ21は、ピアジェを含む21のスイスメーカーがコンソーシアムを組んで開発したクォーツムーブメントである。ベータ21自体は上出来だったが、エレガントでシックな超薄型のピアジェには合わなかった。その分厚いムーブメントは、ロレックスの5100やピアジェ、パテックのベータ21のような、さらに分厚いケースに収められた。ピアジェは分厚い外観を好まず、超薄型の筆頭格としての評判にも見合わなかったため、ベータ21では、より薄い時計であるかのように錯覚を起こさせるステップケースを採用した。しかし、それだけでは十分でなかった。

「ピアジェは、私たちが最初から最後までコントロールできるものを望んでいました」とボルジョー氏。そこでピアジェは、独自のクォーツキャリバーの開発を開始し、最終的に1976年に、自社製Cal.7Pを発売した。それは発売と同時に、厚さわずか3.1mmという世界最薄のクォーツ時計となった。その後すぐに、女性用に設計されたさらに小さなムーブメントである8Pが登場した。

 新しい極薄ムーブメントを準備したピアジェは、同じようにシックな時計を必要とした。

 ボルジョー氏は、「米国代理人は特に、ピアジェには日常使いしやすく、若い新規顧客を引きつけることもできる“スポーツシック”な時計が必要だと考えていました」と話す。デイトナ(旧ル・マン)の初期の広告のように、ポロには触れず、ただ“新しくて輝かしい”とだけ紹介したピアジェウォッチの初期の広告を見つけることができる。

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ラウンド型のピアジェ ポロは、34mm(Ref.7661)と27mm(Ref.761)の2つのサイズで発表された。どちらも、ピアジェの新しい極薄クォーツCal.7Pを搭載している。Image: Courtesy of Bonham's.

 1979年、ピアジェは132~136gのゴールドを使用した金無垢時計、“ポロ”を発表。男性と女性をターゲットにした小さいサイズと大きいサイズの両方で展開し、またラウンドとスクエアのオプションもあった。ゴールドはサテン仕上げで、あいだにポリッシュ仕上げのゴドロン装飾を採用し、ポロの特徴的な外観を与えていた。ピアジェの新しいクォーツCal.7Pは、ポロに搭載された。今では愛好家がクォーツを見下すこともあるが、当時はこの新しい技術は違った見方をされていたのである。

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アートキュリアルオークションに出品された、ピアジェ ポロ。

「当時のクォーツは非常にシックで、7Pは最もシックなもののひとつになりました」とボルジョー氏。超薄型で、裏蓋に隠されたリューズを介して針をセットするため、ケースサイドからリューズの突出がない。つまり、リューズがピアジェの新しいブレスレットウォッチのエレガンスさを損なうことがないのだ。これにより、ポロは時刻を知るための2本の針を備えた、完全に左右対称のブレスレットウォッチとなった。

 標準的な金無垢ポロは、1980年代には約2万ドル(インフレ調整後で現在7万ドル、日本円で約1037万3000円に相当する)で販売されていた。さらにダイヤモンドセッティング、ストーンダイヤル、そのほかあらゆるカスタマイズオプションが、別料金で用意されてもいた。

 この頃、4代目のイヴ・ピアジェがブランドの指揮を執り、エレガントさと華やかさのバランスのとれたブランドとして、さらなる定義づけに取り組んでいた。“ポロはブレスレットウォッチだが、まず前提としてブレスレットである”と、イヴのこのセリフは有名である(フランス語ではもっと上品に聞こえるらしい)。

型にはまったピアジェ ポロ
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ラウンドポロのほうが認知度が高くなったが、一方でスクエアポロのほうが商業的には成功したとボルジョー氏は話す。

「(スクエアモデルの)ブレスレットはケースの形状と完全に一体化しており、ポロの重要な特徴であるブレスレットと時計が完全に調和化した完璧な例となっています」と同氏。この点については、私が話をしたすべてのディーラーやコレクターが同意していた。ラウンドポロが注目される一方で、スクエアポロはピアジェのブレスレットウォッチを最もよく表現している。

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スクエアポロ 7131を着用するマイケル・B・ジョーダン。Image: Getty Images

 ピアジェは1979年から1990年までポロを生産していた。1988年、ヴァンドーム・グループ(現リシュモン)はピアジェを買収した。ポロの生産は1990年に終了したが、ピアジェは買収後も数年間ポロを販売していたようである。

 ボルジョー氏の推定だと、ピアジェはスクエアとラウンドのポロを2000から3000本(合計4000から6000本)生産したという。製造数は驚くほど少ないが、メーカー希望小売価格や金無垢ロレックス デイデイトがその約半額で手に入ったことを考えると、それほどでもないかもしれない。

 ポロに含まれていた膨大な量の金と、歴史の大半においてポロの価値がスクラップの価値よりも低かったという事実を考えると(現在でもそれほどの価値はない)、長い年月のあいだにどれだけの数が溶かされたのかはわからない。

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イエローゴールドにホワイトゴールドのゴドロン装飾を施した7661 C701。ほとんどのポロはYG製であるが、約30%はWGとYGのツートンカラーである。Image: Courtesy of Wind Vintage.

 ポロの約95~98%はクォーツであった。ピアジェのコレクターにはたまらない、珍しい自動巻きポロについてはのちほど紹介しよう。YGのポロが圧倒的に多く、全体の約70%を占めている。残りの約20%がバイメタル(WGとYG)と、10%がWGだ。

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ポロのうち、WGで製造された個体はわずか10%に過ぎない。WG製の7661と7131。Images: Courtesy of Rarebirds and Sotheby's, respectively.

 ピアジェは数十種類のサイズ、スタイル、バリエーションでポロを生産した。リファレンスナンバーからは以下のことがわかる。最初の桁はキャリバーを表し、Cal.7Pの場合は7、Cal.8Pの場合は8が多い。次の数桁はケース素材を表す。そして末尾の桁はブレスレットの種類を表す。たとえば、ダイヤモンドのないプレーンな金無垢ブレスレットの場合は“C701”となる。

ピアジェ ポロの知っておくべきリファレンス
最も知名度が高くて重要なリファレンスは、初代の大ぶりなラウンドポロ、Ref.7661 C701(34mm径)およびその兄弟機であるスクエアのRef.7131 C701(25mm径)である。これらと並行して、ピアジェは小型のRef.761(27mm径、ラウンド)とRef.8131(20mm径、スクエア)も発表している。80年代を通じて、ピアジェはほかのサイズやデイト、デイデイトモデルを投入した。ピアジェはまたあらゆる種類のレザーストラップ付きポロも発表しているが、今回はフルゴールドブレスレットのものだけに焦点を当てる。なお2016年にポロ Sが発売されるまで、ピアジェはスティール製ポロを製造したことはなかった。

ベルネロンやダニエル・ロート、レジェピといった小規模ブランドからの新作が、

この若い時計師たちはSJX Watchesを運営するスー・ジャーシャン(JX Su)氏と同席し、彼らが初めて手がけたインディペンデントウォッチ、アインザー(Einser)を見せるために私を呼んだのだ。彼らはA.ランゲ&ゾーネでキャリアをスタートさせその後独立したが、その背景の一部にはグラスヒュッテが独立系ウォッチメイキングの拠点となりうることを証明したいためでもある。
 アインザーを発表したあと、カリニッヒ・クレエは瞬く間に30本すべてを売り切った。まだあまり知られていない時計師としては見事な成果である。Geneva Watch Daysでは新作の発表はそれほど多くはなかったが、カリニッヒ・クレエはダニエル・ロートやベルネロンなどEditors' Picksで取り上げたブランドと並んで、私が印象に残った存在のひとつだった。今後数週間でさらに多くの記事を掲載する予定だ。

若き時計師カリニッヒ氏とクレエ氏による見事な仕事ぶりは目を見張るものがある。彼らはほぼすべての部品を自分たちで製造しており、とりわけムーブメントの設計が印象的だ。伝統的な4分の3プレートを採用しているが、ムーブメントの最も興味深い特徴が見えるように露出している。たとえばテンプ受けには、ランゲの元マスターエングレーバーによってエラのような模様が刻まれており、さらにヒゲゼンマイと連動するレギュレーターがテンプ受けのシェイプに沿って配置され、スワンネックに似た機能を果たしている(下図参照)。

 その一方で、スイスの時計業界は多くの報道によると苦境に立たされている。Geneva Watch Daysのあと、ブルームバーグのアンディ・ホフマン(Andy Hoffman)氏は、“スイスの高級時計メーカーは、需要減退に対応するため政府に財政支援を求めている”と書いている。ブルームバーグによると、ジラール・ペルゴとユリス・ナルダンを所有するソーウィンドグループは、従業員の約15%を短時間労働や一時帰休にするため、この国のプログラムを利用していることを初めて明らかにしたブランドである。このプログラムでは企業が一時的にシフトを削減するあいだ、政府が一時帰休中の労働者の給与の一部を負担する。最近の報道によれば、時計部品サプライヤーが多く集まるジュラ地方では、この夏に約40社がこのプログラムに申請しているという。
 カルティエ、IWC、ヴァシュロン・コンスタンタンなどのブランドを傘下に持つリシュモンのトップでさえ、自社ブランドが生産を抑制し、“ただ単に量を追求するのではなく、慎重になるべきだ”と述べている。 
 これらふたつの対照的な話を、ひとつのすっきりした物語にまとめるのは難しいかもしれない。一方でまだあまり知られていないドイツの時計師ふたりでは処理しきれないほどの需要があり、また彼らのような状況にあるブランドはほかにも存在する。他方では、何世紀もの歴史を持つGPやUNといったブランドが、工場をフル稼働させるほどの需要を確保できていない。この“対照的な話”の一部こそが、どんな業界でも健全さを保つ要因である。好みは変化し、古いブランドは遅れをとったり適応できなかったりする一方で、新しいブランドがその穴を埋めるのだ。結局のところ、先に挙げた小規模なブランドの新作に熱狂し、ジラール・ペルゴのラ・エスメラルダ トゥールビヨン “シークレット” エタニティ エディション(税込6295万3000円、世界限定18本)についてはほとんど触れないのには理由があるのだ(私たちはこのモデルのターゲット層ではない)。
 中国経済の減速がこの停滞の主要な原因として挙げられている。確かに、時計業界は経済的不確実性の犠牲となっているが、Geneva Watch Daysのような時計展示会は、政治集会や高校の壮行会のようなものであり、意図的に興奮を煽り、実際の時計に焦点を当てるために設計されている。
 新作の発表はそれほど多くはなかったものの、それぞれ秋の新作発表やオークションなどに向けて準備を進めるなか、業界を盛り上げるには十分な内容だった。ここでは私がジュネーブで目にしたハイライトをいくつか紹介する。これらについては、今後数週間でさらに詳しく取り上げる予定だ。
全体のムード

新設されたオルタナティブ・オロロジカル・アライアンス(Alternative Horological Alliance)のタンタル製ブレスレット。
 ほかの展示イベントに比べて、Geneva Watch Daysは緩やかで分散型の雰囲気を持っており、とくに小規模のインディペンデントブランドに焦点が当てられている(パテック、ロレックス、リシュモンなどは不参加)。実際、この独立系の精神こそが、業界全体に最も大きな活気をもたらしているのだ。
 それを最も象徴していたのは、新作発表ではなく、私が週の始めに参加したオルタナティブ・オロロジカル・アライアンスの発表だったかもしれない。これは、ミン、フレミング、J.N.シャピロが共同で立ち上げた取り組みであり、インディペンデントウォッチメイキングを“既存の枠を超えた新しい基準”に向けて推進することを目的としている。マークの説明によれば、この取り組みでは資源を共有し、伝統的な時計製造のサプライチェーンの一部を再考することも含まれている。このアライアンスの発表とともに、ミンがデザインし、シャピロが製造した印象的な新作のタンタル製ブレスレットも披露された。
 彼らの製品は常に独立性の価値を示しているが、長期的に持続可能な独立系ブランドを築くことは難しい。AHAのような取り組みが、その助けとなることを願っている。
オークション

11月に開催されるサザビーズの“トレジャー・オブ・タイム”オークションの注目ハイライト。ブレゲ数字を採用したRef.1563が目玉となっている。
 現行品の市場と同様に、オークションやセカンダリーマーケットも減速している。これは時計に限った話ではなく、サザビーズは最近、上半期の収益が大幅に減少したと報告した。大手オークションハウスは秋のシーズンが好調になることを期待しており、すでに11月のセールプレビューを行っている。
 まず最初にプレビューしたのは、サザビーズのシングルオーナーによる“トレジャー・オブ・タイム”オークションだ。11月に行われる同オークションは、パテック フィリップを中心に30本の時計が出品される。目玉はRef.1563のスプリットセコンドクロノグラフだ。現存するものはわずか3本しか確認されておらず、そのうちの1本は有名なジャズミュージシャン、デューク・エリントン(Duke Ellington)が所有していたもので、現在はパテック フィリップ ミュージアムに収蔵されている。1563はイエローゴールドケースと“タスティ・トンディ”と呼ばれるRef.1463と同じプッシャーが特徴だが、このモデルを際立たせているのはブレゲ数字である(ちなみにエリントンのモデルにはこのブレゲ数字はなかった)。このコレクターはブレゲ数字に強いこだわりを持っていたようで、Ref.130 クロノグラフや、ブラックダイヤルの2499、さらにはRef.1436のスプリットセコンドクロノグラフにもそれが見られる(しかもハードエナメルで!)。Ref.1563のスプリットセコンドクロノグラフは、推定落札価格が100万スイスフラン〜300万スイスフラン(日本円で約1億6640万~4憶9900万円)とされており、2013年に記録した150万スイスフラン(当時の相場で約1億5800万円)を超えるかどうかが注目される。近日中に詳しいプレビューをお届けする予定だ。なおサザビーズ“トレジャー・オブ・タイム”の全カタログはこちら。

ジュルヌが製作した2本目の腕時計であり、初めて販売されたトゥールビヨン・スヴラン。11月に開催されるフィリップスのリローデッド(Reloaded)オークションに出品予定だ。
 一方、フィリップスはリローデッドオークションのプレビューを行った。同オークションは1980年から1999年の時計を中心に取り扱っており、フィリップスはこの時代を“機械式時計製造の再興”と呼んでいる。ブレゲ、ブランパン、ダニエル・ロート、デレク・プラットなど、この時代を象徴する時計師たちの幅広いコレクションが揃っているが、特に注目すべきは初代ロレックス レインボー デイトナと、ジュルヌが製作した2本目の腕時計であるトゥールビヨン・スヴランだ。今年1月のマイアミアンティークショーの特集を振り返れば、リローデッドに出品されているほかの時計を思い出すかもしれない。
 私はジュルヌファンではないが、トゥールビヨン・スヴランはまさに見事な職人技の結晶だ。“クラフトマンシップ”という言葉は今ではすっかり使い古されているが、この時計にはその真の意味が込められている。素朴なダイヤルかつ手彫りで、インクが湿ったノートのように滲んでいる。レインボー デイトナは“300万スイスフラン(日本円で約4憶9900万円))を超える見積もり”だが、ジュルヌは“200万スイスフラン(日本円で約3億3260万円)を超える”見積もりとなっている。個人的には、ジュルヌのほうが響くものがある。繰り返すが、私はジュルヌファンではない! フィリップスオークションについては、今後さらに詳しく取り上げる予定だ。ちなみに、プラチナ製のデュフォー デュアリティにはまだ触れていないが、オークションのレベルが高いことはこれでお分かりいただけるだろう。オンラインカタログはこちら。
 それでは、新作時計の紹介に移ろう。
新作発表: A(アルビスホルン)からX(ジェブデ)まで

アルビスホルンのマキシグラフは、存在していたかもしれないヴィンテージレガッタウォッチを、遊び心たっぷりに再解釈したモデルだ。
 アルビスホルン(Albishorn)は、セリタ社のイノベーションおよびマーケティング責任者であるセバスチャン・ショルモンテ(Sébastien Chaulmontet)氏によって立ち上げられた新ブランドだ。ショルモンテ氏は筋金入りのヴィンテージクロノグラフ愛好家であり、彼のコレクションの一部を紹介する素晴らしい動画も公開されている。長年彼の存在を知っていただけに、ついに本人と直接会えたことがとてもうれしかった。
 アルビスホルンのマキシグラフはマッセナLABとのコラボレーションによって誕生し、1930年代に作られていたとしたらどのようなモダンなレガッタクロノグラフになっていたかを想像してデザインされた時計だ。デザインは見事に仕上げられており、典型的なレガッタタイマーとは一線を画す、いくつかの巧妙な技術的イノベーションが盛り込まれている。同僚のジョナサンはEditors' Picksで、この時計をGeneva Watch Daysで最も気に入ったリリースとして挙げている。アルビスホルンからは今後も“ヴィンテージウォッチの再解釈”をテーマにしたモデルが登場する予定で、すべてがヘリテージのアイデアを遊び心いっぱいに表現している。またヴィンテージにインスパイアされたデザインが、必ずしも堅苦しいものである必要がないことも証明した。

スリム化されたM.A.D.1 S。マークのHands-Onレビューでも紹介されたモデルだ。
 1年以上ぶりにMB&Fの時計とじっくり向き合う機会を得たが、まるで動くアートのワンダーランドのようだった。レペとMB&Fのコラボ作“アルバトロス”、いわばチャイムを鳴らす飛行船型の置時計から、実際に装着可能となったM.A.D.1 Sまで、マックス・ブッサー(Max Büsser)氏の世界に足を踏み入れた瞬間から、その感覚に圧倒される。過去数十年間、彼ほど時計や置時計の目的そのものを根本から再考した人物はいないだろう。彼の作品を実際に手に取ることで、その独自性を改めて実感させられる。
 ジュネーブ中心部にあるジェブデ・レジェピ(Xhevdet Rexhepi)氏の工房は活気に満ちており、6人ほどの従業員が組み立てや仕上げのさまざまな工程に取り組んでいる。彼のアトリエの様子は、この動画で手軽に見ることができる。彼の手がけたミニット・イネルテは、インディペンデントウォッチメイキングの革新的な作品だ。秒針が毎分2秒間停止し、そのあと分針が一気に進むという仕組みで、これはスイスの鉄道時計を参考にしたものだ(実際の動作はここで確認できる)。この複雑機構を完成させるのには相当な苦労があったようだが、彼の工房ではグリーンとブルーのダイヤルを備えた実働モデルを見ることができた。

オクト フィニッシモ ウルトラは、驚くほど薄いにもかかわらず、依然として“時計”としての感覚を保っている。

...しかし、底知れぬ薄さだ。
 新作ではないが、ブルガリのオクト フィニッシモ ウルトラ COSCは、実物を見てもなおその薄さが信じがたい。わずか1.7mmだが、しっかりと時計としての感覚を保っている。“データマトリックス(ラチェット部分にあるQRコードのようなパターン)”は今でもあまり好みではないが、それ以外だと極端なオクト フィニッシモであり、それはまるでパスタローラーを何度もとおしたかのようだ。コンスタンチン・チャイキンのシンキングプロトタイプ(1.65mm)も見たかったが、彼は4月までに量産モデルを出すと約束している。今のところブルガリが依然として最薄量産時計であり、重要なのはフェラーリ×リシャール・ミルやチャイキンとは異なり巻き上げに鍵を必要としないことだ。
 “世界最薄”の称号を争う超薄型トリオのなかだと、今でもブルガリがお気に入りだ。実際の時計として見える点が大きな理由であり、しかもCOSC認定もされている! とはいえ、コンスタンチンの天才的な技術も否定できない。

ベルネロン ミラージュ 34はストーンダイヤルが特徴で、このイベントの主役となった。
 今週の主役は、おそらくベルネロンのミラージュ 34だろう。昨年38mmのミラージュを発表したシルヴァン・ベルネロン(Sylvain Berneron)氏は、非対称ケースを小型化し、より小さくて薄いムーブメントを採用した。しかし最大の変化はダイヤルにある。小型化されたミラージュでは、YGのモデルにタイガーズアイのダイヤル、ホワイトゴールドにはラピスラズリのダイヤルが使われており、どちらも驚くほど美しい。タイガーズアイは1970年代のシャギーカーペットと木製パネルのようなレトロ感を漂わせ、もうひとつのラピスラズリはクールでモダンな印象を与えている。近々ベルネロン ミラージュコレクション全体のハンズオンレビューもお届けする予定だ。

 最後に紹介するのは、先週のEditors' Picksでも触れたダニエル・ロートのローズゴールドトゥールビヨンだ。これが最大のサプライズだった。リローンチされたロートのトゥールビヨンを実際に見るのは初めてだったが、想像以上に素晴らしかった。1990年代のオリジナルトゥールビヨンに加えられた改良はわずかだが、しっかりと感じ取れる。サファイア製シースルーバックをとおしてムーブメントを確認した際、まず目に留まったのはブラックポリッシュ仕上げされたテンプ受けだった。完璧に仕上げられたそのディテールは、レンダリングやプレス写真では決して伝わらない美しさだ。全体の仕上がりは温かみがあり、ギヨシェ彫りも繊細で、すべてのパーツが見事に仕上げられている。ロートの美学は完全に自分好みではないが、実際に見たあとでは客観的に見ても美しいウォッチメイキング作品だと感じた。
 業界の苦境を伝える報道が続くなかでも、ベルネロン、ロート、レジェピ、さらにはアルビスホルンのような新作を見ると、機械式時計製造の未来は依然として明るいと感じさせてくれる。

今週のコラムはよりクラシカルな内容となり、ネット上から厳選した時計を紹介する。

前回のエディションでは、ロジャー・スミス シリーズ2 オープンダイヤルが間違いなく注目の1本であった。その時計は“ホールド中”と表示され、新しいオーナーのもとに行く可能性があることが確認された。また、このロジャー・スミスを凌ぐ注目度を誇ったのが、イギリスのFellowsで出品されたカルティエ ロンドン タンクL.C.(もしくはタンクJ.J.C.)である。この時計は熾烈な競り合いの末、4万4850ポンド(日本円で約955万円)で落札された。Fellowsは、この時計が同オークションハウスにおけるカルティエの時計として過去最高額での取引となったことを発表した。


それでは、今週のおすすめモデルを紹介しよう。


ロレックス エクスプローラー Ref.6610 RAFの証明付き、1957年製

1955年から1959年にかけて製造されたエクスプローラー第3世代のリファレンスである6610は、歴史的に重要であると同時に、後継モデルであるRef.1016よりも入手が難しい存在だ。しかし、6610はやや忘れられがちである。その要因のひとつは、36mmサイズのこのエクスプローラーが1016ではないという事実である。リファレンスナンバーが1016や5513のように象徴的な存在になると、それと近しいデザインや特徴を持つ6610や5512といったモデルは1016や5513ではない、という理由だけでやや評価が控えめになってしまう。この説明で意図が伝わることを願っている。


私はギルトダイヤルの1016を所有するエクスプローラーファンであり、Ref.6610にも強い愛着がある。正直なところ、6610はきわめて過小評価されていると考えている。状態が良好な6610、例えば今回のモデルのような個体には独特の魅力があるのだ。特に初期のディテールには、チャプターリングや6時位置のOCC表記、白い秒針といった要素があり、これが何とも言えない味わいを生んでいる。この個体はさらに、やや大きめのロリポップ秒針を備えており、これは微細な違いではあるものの、これこそ6610であって1016でないことを示す明確なサインである。

イギリスの小さなオークションハウスに出品されているこの初期のエクスプローラーには、軍事的な由来も添えられている。HODINKEEでは、ストーリーを持つ時計が特に魅力的と考えている。このRef.6610はイギリス空軍(RAF)の准士官であったレナード・ホール(Leonard Hall)が所有していたものである。ホールは中東に駐留していた際、ビッカース・ヴァレッタやヘイスティングス、ダコタといった輸送機を操縦しており、このロレックスはオマーンのシェイクから彼の輸送任務への感謝として贈られたものだという。この時計には、ホールのフライトログブック、写真、息子(このオークションの委託者)からの手紙など、物語を裏付けるさまざまな証明品が添えられている。エクスプローラーを所有するだけでも十分に魅力的だが、実際にその時計で探索を行った人物が身につけていたという背景が、この時計にさらに特別な価値を与えている。


この歴史的に重要なロレックス エクスプローラーは、11月8日(金)午前5時(アメリカ東部標準時)に開催されるHansons Hertfordshire'sのHanson Ross November Antiques, Collectables, Jewellery, Wine & Spiritsオークションのロット141である。事前見積もり価格は8000〜1万2000ポンド(日本円で約155万~235万円)だ。


ロレックス ゼファー Ref.1008 ボックスと書類付き、1967年製

ゼファーはロレックスのなかでも時の流れに埋もれてしまった存在であり、そのまま歴史に残り続けるだろう。もし21世紀にロレックスがゼファーを復刻したらとても驚く。しかし、それがヴィンテージロレックスとして優れていないというわけではない。私見では、いくつかのものはそのまま残されるのが一番であり、このニッチなスポーツロレックスもそのひとつだと思う。
 ロレックスは1950年代にRef.6582としてゼファーを発表し、その後すぐにRef.1008へと進化させた。このモデルは、基本的にはスタンダードなオイスター パーペチュアルにアレンジを加えたもので、ツートーンのデザイン、特徴的な面取り仕上げのベゼル、そしてクロスヘアダイヤルが特徴だ。その外観はほかのロレックスとは一線を画している。伝説的なレーサーでありデザイナーでもあるキャロル・シェルビー(Carroll Shelby)もゼファーを愛用し、1959年の『スポーツ・イラストレイテッド』の特集でも着用していた。これらの時計は年数が経っており、文字盤に広がるデッドスペースも多いため、良好なコンディションで残っているものを見つけるのは難しい。見てほしいのは単独で配置されたルミナスポイントだ。これらは腰の高さからのわずかな落下でも、いくつかが失われてしまう恐れがある。

もちろん、ここでゼファーを紹介するのは、この個体が非常に優れた状態にあるからである。さらにオリジナルのボックスと書類もそろっており、これはコレクターにとってうれしいポイントだ。実際、この時計は“本物の”フルセットであり、クロノメーター証明書とロレックス保証書が両方そろっている。これ以上ない魅力的な一品である。


このロレックス ゼファーはLoupe Thisオークションに出品。記事公開時点での現在の入札額は4550ドル(日本円で約70万円)で、オークションは11月5日(火)午後12時15分(アメリカ東部標準時)に終了予定である。詳しくはこちら。


P.S. 今週のヴィンテージロレックス紹介はこれで以上だが、もしまだロレックスが足りないというなら、eBayに出品されているヴィンテージTシャツもチェックしてみて欲しい。
パテックフィリップ Ref.1491R カラトラバ ローズゴールド製スクロールラグ付き、1952年製

さて、ヴィンテージロレックスからヴィンテージパテックに話題を替えよう。私のお気に入りであるカラトラバ Ref.1491が、友人たちが運営するCollectabilityにリストされた。しかもRG仕様と、特別感が増している。


1491は1940年から1965年のあいだに約400本が製造された。これだけ長い生産期間にしては比較的少量の生産数である。今でこそこのリファレンス特有のスクロールラグに魅力を感じるが、当時のパテックの顧客層にはやや異質なデザインだったのだろう。この時計を選ぶのは、当時としても非常に個性的な買い手であったに違いない。その独特な魅力こそが、現代においてこの時計を特別な存在にしているのである。特にこの時期のパテックのデザインは非常に控えめでクラシカルなものであり、クラシックなRef.96 カラトラバや、洗練された複雑さを持つRef.1518などが象徴的だ。この時計が今の私たちにはさほど奇抜に見えなくとも、当時としては突拍子もないデザインだったに違いない。

このリファレンスをググったり検索したりすると、大多数の個体は6時位置にスモールセコンドを備えていることがわかる。ただ今回のモデルはセンターセコンドを採用しており、その点が希少価値を高めている。さらにパテックのアーカイブ抜粋にもCal.27 SC(SCはセンターセコンドの意)と記載されており、正規の仕様であることが確認されている。ただしひとつ“問題”がある。この時計の文字盤は、パテックによるサービスの際に交換されたものである。6時位置のSwiss表記の両側にあるシグマ記号がその証拠であり、これは1971年以降の一部の文字盤に見られる特徴である。この点を考慮すると、サービスダイヤルであることを理解したうえで価格が設定されているため、コレクターはこの欠点も注意することが重要である。
 販売者であるニュージャージー州Collectabilityのジョン・リアドン(John Reardon)氏とそのチームは、このパテックに2万4500ドル(日本円で約370万円)の価格を設定している。詳しくはこちら。
カルティエ パリ “ミドルサイズ” サントレ、1979年製

カルティエのサントレは、HODINKEE読者にとってすでにおなじみの存在であろう。ジョン・ゴールドバーガー(John Goldberger)氏とのTalking Watches第2弾で惚れ込んだ方もいれば、最近になってこのモデルの魅力に気付いた方もいるかもしれないが、サントレは今やコレクターにとって象徴的なカルティエ タンクのひとつである。真にジャンボサイズのサントレはアイコニックな存在であり、オークションでも大いに注目を集めるが、私はそのひとつ下の“ミドルサイズ”にも独特の魅力があると感じている。このサイズのほうがクラシカルな印象が強く、カーブしたケースもバランスよく見える。手首全体を覆うことなく、ほかのタンクモデルと同じような自然なつけ心地が楽しめるのだ。サントレに関してはこのサイズのほうが好みと言ってもいいかもしれない。あるいは、実際に“ジャンボ”を手にする機会が訪れることはないだろうという現実を受け入れているだけかもしれない。ただいずれにせよ、このミドルサイズのサントレは決して“妥協”ではないのである。
 特に1920年代から1960年代にかけてのヴィンテージカルティエの時代を振り返ると、サントレのなかでもジャンボサイズのほうが一般的だったように思える。私の考えでは、当時のカルティエの顧客がサントレを選ぶ際、タンクL.C.やタンク オビュなどほかのモデルと競合する小型サイズよりも、より存在感のあるジャンボを好んだのではないかと思っている。ヴィンテージの出回り具合を研究するなかで感じるのは、実はミドルサイズのサントレはかなりレアであり、むしろジャンボよりも入手が難しい可能性があるということである。

このミントコンディションのミドルサイズサントレを販売しているのは、マイアミにあるMenta Watchesのアダム(Adam)氏とジョーダン(Jordan)氏で、価格は2万5000ドル(日本円で約380万円)となっている。詳しくはこちら。
オーデマ ピゲ “エリプス” ダイヤモンド&ルビー文字盤、1970年代製

先々週、私は少人数のグループでランチを楽しんだ。そのなかにはマイク・ヌーヴォー(Mike Nouveau)氏とフレッド・サベージ(Fred Savage)氏もいてなんとも贅沢な時間を過ごしたわけだが、ランチが盛り上がるなかフレッド氏がマイク氏にこんな質問を投げかけた。「“ジーザーウォッチ”ってどう定義する?」と。この問いはいい意味で場の空気を一瞬で変えた。TikTokアカウントを持っていない人のために補足すると、“ジーザーウォッチ”というのは、HODINKEEの古くからの友人でありライバルでもあるフィル・トレダノ(Phil Toledano)氏が作り出した言葉で、彼がマイクの動画に頻繁に登場することで広まった用語だ。最終的にマイク氏は、ジーザーウォッチを何か具体的な物ではなく“感覚的なもの”として表現し、“見ればわかる”というものだと説明した。まあ私も見ればわかると思うし、このオーデマ ピゲこそがまさにその“ジーザーウォッチ”である。しかもその源であるマイク・ヌーヴォー本人からの出品だ。


このジャンルの時計をどう呼ぶにせよ、このスタイルに魅力を感じるならば確実に価値がある。オーデマ ピゲのようなブランドから、ホワイトゴールドのケースにダイヤモンドとルビーをあしらったブレスレット付き時計が1万5000ドル(日本円で約230万円)未満で手に入る機会はほかにはまずないだろう。確かに、このデザインは特定の好みに向けたものであるが、手に入れるものは本物の価値と卓越した職人技の結晶だ。特に私が気に入っているのは、文字盤対角線状に配置されたジェムセットと、ケースの薄いベゼルに施された同じ角度のノーリング加工との相互作用だ。この時計には豊かなディテールが詰まっているが、もしこれをうまく身につけられるなら、その美しさは圧倒的である。


この1970年代製オーデマ ピゲを販売しているのは、先述したようにマイク・ヌーヴォー氏で、彼はニューヨーク市に拠点を置いている。この時計の価格は1万4000ドル(日本円で約210万円)。

ブランパンなどを手がけるスイスの時計メーカー、

  • 2025/07/04 11:47

スウォッチ グループ AGはスイス最大級のウォッチメイキンググループのひとつであるが、米ドルがスイスフランに対して大きく下落し、さらに米国がスイスからの輸入品に対して関税を引き上げたことを受け、米国で販売する一部の時計モデルの価格を引き上げると発表した。スウォッチ グループの広報担当者は、そのことを認め、主な理由として為替相場の大幅な変動と関税の引き上げという2点を挙げている。

米ドルはスイスフランに対して下落している。
 スウォッチ グループの広報担当者は“過去4週間でドルは約8%下落した”と述べた。また、米国によるスイス製腕時計への関税が従来の3%から10%へと引き上げられたことにも言及した。スウォッチ グループはオメガ、ブレゲ、ブランパン、ティソ、グラスヒュッテ・オリジナル、そしてグループ名を冠したスウォッチなど、数多くのスイス時計ブランドを傘下に収めている。なお、どのブランドがどの程度の影響を受けるかについては、広報担当者は明言を避けた。
 価格改定に詳しい関係者によると、最初に影響を受けるのはブランパンおよびドイツ製のグラスヒュッテ・オリジナルの両ブランドになる見込みだという。関係者によれば、ブランパンはすべてのモデルで価格が一律10%引き上げられ、グラスヒュッテ・オリジナルはおよそ7%の値上げが予定されているとのことだ。
 スウォッチは、米国の市場変動を受けて価格引き上げを実施する最初の主要スイス時計グループとなる。これは、ドナルド・トランプ米大統領がスイスを含む貿易相手国に対して一連の関税措置を発表したことを受けたものであり、スイスには一時的に停止される前に31%の関税が課されていた。現在もスイスおよび欧州からの輸入品には10%の関税が残されたままである。

関税による経済的混乱のなかで、金価格は過去最高値まで急騰を見せる。
 米国の貿易政策による経済的混乱を受けて米ドルは下落し、スイスフランなどの通貨が強含んでいる。同時に、スイスの時計業界における主要な原材料である金の価格も、投資家が安全資産を求めていることから1カ月で約10%上昇し、1オンスあたり3200ドル(日本円で約45万円)を超える過去最高水準に達している。リシュモンやLVMH、ロレックスSA傘下のブランドといったほかのスイス時計グループは、現時点で米国における価格改定を発表していないが、スウォッチ グループが一部モデルの価格を引き上げたことで、他のブランドも追随する可能性がある。

セイコー5スポーツ SBSA197 SBSA199 SBSA201 SBSA203 新しいサイズ フィールドウォッチ36mm キャリバー4R36の新作情報です。

日本だと「Field Sports Style」のカテゴリに属するキャリバー4R36を搭載するフィールドウォッチに新しいサイズが登場です。

 

現行モデル SRPG27は日本だとSBSA111の型番になりケース径:39.4mm 厚さ:13.2mm 縦:48.1mmのサイズです。

新型はDiameter:36.4mm Thickness:12.5mm Lug-to-lug:44.4mmとなっていますので一回り小さいのが数時から読みとれます。

ちょうどロレックスのエクスプローラーの39mmと36mmの差みたいな感じでしょうか。

国内の情報がまだ出ていませんので正確ではありませんが、ヨーロッパのサイトを見ると価格は同じになるようです。

正式に国内アナウンスがありましたら追記していきます。

デザインは既存モデルと大きく変わりませんが、ミリタリー調で使いやすいですし、格好良いのにかなり安いのが魅力的。

仮に国内価格が39mmと同じなら29,700円となるでしょう。

 

SRPJ81 Seiko 5 ‘In the Metal’ Midfield Sports Style

SRPJ81
5 Sports
Field Sports Style
EUR 270,00

 

SRPJ81K1

Movement
Calibre Number 4R36
Movement Type Automatic with manual winding
Power reserve Approx. 41 hours
Jewels 24
Functions Stop seconds hand function Day/Date display
Case/Band
Case Material Stainless steel
Case Size Thickness:12.5mm Diameter:36.4mm Lug-to-lug:44.4mm
Crystal Curved Hardlex
LumiBrite LumiBrite on hands and index(es)
Clasp Three-fold clasp with push button release
Distance between lugs 18
Other Details
Water Resistance 10 bar
Weight 114.0
Features
Three-fold clasp with secure lock See-through & Screw case back

商品説明
フィールドウォッチファンや従来のセイコー5ファンにとって理想的なサイズである36mmケースを採用したコレクションです。アラビア数字と異なるスポットマーカー、バトンマーカーを組み合わせ、耐久性の高いステンレスケースとブレスレットでスポーツテイストを表現しています。

SRPJ83 セイコー 5 ‘デザート キット’ ミッドフィールド スポーツ スタイル

SRPJ83
5 スポーツ
フィールド スポーツ スタイル
GBP 230.00

 

SRPJ83K1

商品説明
フィールドウォッチファンや従来のセイコー5ファンにとって理想的なサイズである36mmケースを採用したコレクションです。アラビア数字と異なるスポットマーカー、バトンマーカーを組み合わせた「Midfield」は、耐久性の高いステンレススチールケースとベージュカラーのナイロンブレスレットにより、スポーツ美学を表現しています。

SRPJ85 セイコー 5 ‘グリーン ゾーン’ ミッドフィールド スポーツ スタイル

SRPJ85
5 スポーツ
フィールド スポーツ スタイル
GBP 230.00

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SRPJ85K1

商品説明
フィールドウォッチファンや従来のセイコー5ファンにとって理想的なサイズである36mmケースを採用したコレクションです。アラビア数字と異なるスポットマーカー、バトンマーカーを組み合わせた「Midfield」は、耐久性の高いステンレススチールケースとカーキ色のナイロンブレスレットにより、スポーツの美学を表現しています。

セイコー5スポーツの「フィールド」コレクションは、元々「トレンチウォッチ」と呼ばれるスタイルからインスピレーションを得て、過酷な状況下での堅牢性と信頼性を追求し、セイコー5スポーツの特徴と呼応する「フィールド」ミリタリーデザインとして誕生しました。


セイコー5スポーツは、50年以上にわたる信頼性、耐久性、性能、価値で知られています。5 “は、現在も続くセイコー5の5つの主要な特徴を表しています。自動巻きムーブメント、デイデイト表示、防水性、埋め込み式リューズ、耐久性の高いケースとブレスレットです。

まとめ

いかがでしょうか?

「【2023年新作】セイコー5スポーツ 新しいサイズ フィールドウォッチ36mm キャリバー4R36」でした。

グッドサイズですね。

セイコー5スポーツなのでそれなりの質なんでしょうけど、丈夫で気兼ねなく使えると言う点ではメイン機にもサブ機にもちょうど良いと思います。

子供に買ってあげようかな~。

黒文字盤はメタルバンドで良いですし、カーキグリーンは渋いから私好み。

デイデイト機能が無ければ高得点でしたが、これはこれで需要があるのでしょう。

公式の掲載を待ちましょう!

SBSA197 SBSA199 SBSA201 SBSA203

SBSA197
5 スポーツ
Field Sports Style
38,500 円(税込)

ムーブメント
キャリバーNo4R36
駆動方式 メカニカル 自動巻(手巻つき)
精度 日差+45秒~-35秒
駆動期間 最大巻上時約41時間持続
石数 24石
機能 秒針停止機能
カレンダー(日付・曜日)機能つき
ケース・バンド
ケース材質 ステンレス 裏ぶた:ステンレスとガラス
ケースサイズ 厚さ:12.5mm 横:36.4mm 縦:44.4mm
ガラス材質 カーブハードレックス
ルミブライト あり(針・インデックス)
中留 ワンプッシュ三つ折れ方式
腕周り長さ(最長) 205.0mm
時計仕様
防水 日常生活用強化防水(10気圧)
耐磁 あり
重さ 114.0g
その他特徴
ダブルロック中留
シースルー・スクリューバック

 

SBSA199
5 スポーツ
Field Sports Style
38,500 円(税込)

 

SBSA201
5 スポーツ
Field Sports Style
38,500 円(税込)

 

SBSA203
5 スポーツ
Field Suits Style
38,500 円(税込)

いつの間にか国内サイトにも掲載されていましたね。

スペック等はお伝えした通り、グリーンの詳細もありました。

価格もムーンスウォッチくらいなので、子供に買ってあげようかな?

 

量販店なら実質28000円くらいですね。

それではまた!

↓購入レビューも併せてご覧ください。

チューダー 2025年新作モデル まとめ

今年も面白い新作が発表され、既に国内でも販売が開始されているモデルもあるようです。

個人的には37mmのブラックベイ54が刺さりましたね。小径は女性を取り込むムーブメントなのでしょうけど、細腕オジサンの私にはドンピシャ。トレンドの40mmオーバーが似合わないのでありがたいサイズ展開です。

 

チューダースーパーコピー時計代引き 優良サイトそして新作のバーガンディカラーのブラックベイがジャックロードさんに既に掲載されていますね。

ロレックスと異なりチューダーは発表して直ぐに店頭に並ぶので、購入する方もホットなタイミングで手に入ります。これも嬉しいサービスですし、チューダー的にも鉄は熱いうちに打て的な、時間が経てば興味も薄まるしで、相互にwinwinな流れでしょう。

 


今年、チューダーは過去へオマージュを捧げ、未来を切り開く。ブラックベイ ラインに新たに加わったブラックベイ 54は、1954年に発表されたチューダー初のダイバーズウォッチを純粋かつ現代的な形で具現化している。

 

チューダーは最新の技術およびデザインにおける革新を取り入れたバーガンディベゼルに彩られる新しいブラックベイと、固定ベゼルを備えたスチール製のブラックベイ 31/36/39/41の新作モデルを打ち出し、現行のブラックベイ ウォッチを発展させている。特徴的なバーガンディとブルーのベゼルに調和する、新しい遊び心あるオパラインのダイアルがブラックベイ GMT ラインに新たに追加され、そしてもちろん盤石のマニュファクチュール キャリバーも搭載されている。そしてついに、チューダー ロイヤルに、チョコレートブラウンとサーモンピンクの2つの魅惑的なダイアルのバリエーションが加わった。
と、言う事で記事でご紹介していない新作も含めて、チューダーの新作を振り返っていきましょう。

 

チューダー Ref.79830RB ブラックベイGMT 41mm オパラインダイアル

所謂「バニラコーク」と呼ばれるPAN AMerican(パンナムことパン アメリカン航空)のパイロットの支給品として開発されたと言われているRef.6452をオマージュしたブラックベイGMTが登場しました。

 

昨年はブラックベイプロでエクスプローラーIIの初期モデルを、今年はブラックベイGMTでGMTマスターのレジェンドモデルをオマージュしています。

 

流石にグリーン/ブラックのブラックベイGMTは出てきませんでしたね。

既存のブラックベイGMTとスペックは同じ、SSブレスレット仕様は551,100円、ファブリックストラップ仕様は510,400円となっています。

 

TUDOR BLACK BAY GMT WATCH – M79830RB-0010
41 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥551,100

 

TUDOR BLACK BAY GMT WATCH – M79830RB-0012
41 mm スチール製ケース
ファブリックストラップ
¥510,400

 

ウォッチズ&ワンダーズ会場から画像をお借りしてきました。ブラックベイGMTは41mmと私には大きめですが、その分ホワイトのインパクトが強く出ますね。夏に爽やかで人気が出そうなバニラコークでした。

 

チューダー Ref.79000N ブラックベイ54 37mm キャリバー MT5400 ¥490,600-

グッドサイズ、37mmのブラックベイ54が登場。

スティールブレスレットとラバーストラップの2バリエーションはいつも通り。このモデルが私個人的に今年No1ですね。ブラックベイプロとブラックベイ54、そして小径のレンジャーが出れば3本でオールシーズン楽しめます。

 


チューダー ダイバーズウォッチの原点を最も純粋かつ現代的な形で具現化した、ブラックベイ ラインのニューモデルが登場。1954年、Ref. 7922がリリースされた。そして今日、その伝説のモデルの記憶を呼び覚ます、ブラックベイ 54が誕生する。37mmケース、マニュファクチュール キャリバー搭載。
ブラックベイ54は、チューダー初となるダイバーズウォッチ「チューダー オイスター プリンス サブマリーナー Ref.7922」をオマージュしてます。

完全復刻はしないのはわかっていますが、「薔薇ロゴ」と「メルセデス針」だったらな~なんて思います。

SSブレスレット仕様が490,600円、ラバーストラップ仕様が463,100円。

 

TUDOR BLACK BAY 54 WATCH – M79000N-0001
37mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥490,600

 

TUDOR BLACK BAY 54 WATCH – M79000N-0002
37mm スチール製ケース
ブラック ラバーストラップ
¥463,100

 

ウォッチズ&ワンダーズ会場から画像をお借りしてきました。雰囲気良さそうですね。早く見たいです。

 

こちらの方は、既存モデルとサイズ比較してくれてますね。

←こちらからブラックベイ41>ブラックベイ58(39mm)>ブラックベイ54(37mm)

 

クラウンガード無しなんて最高じゃないですか!細腕にもフィットします。

 

ベゼルの太さも絶妙ですね。

 

いや~格好良い。欲しい(笑)。

 

チューダー Ref.7941A1A0RU ブラックベイ バーガンディ METAS マスター クロノメーター 41mm

バーガンディカラーが久々に復活です!と思ったらMETASのマスタークロノメーターまで取得して帰ってきました。更にはジュビリーブレスレットまで取り入れて572,000円なんて破格すぎます。

ブラックベイ 41mmの7941A1A0RUにはマニュファクチュール キャリバー MT5602-Uが搭載されています。キャリバー MT5602-Uはマスタークロノメーターですから、完全にオメガに対抗していますね。シーマスターにこの価格で販売できるのか?と。ほぼ同スペックで半額は凄い。

ロレックスはパテック・フィリップを追いかけ、オメガはロレックスを追いかけ、チューダーはオメガに対抗している構図になっています。

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PRECISION COSC認定
2つの異なる温度下、6つの姿勢差、そして2つの異なるパワーリザーブ残量状態(100%および33%)での精度テスト
ANTI-MAGNETISM
15,000ガウスの高磁場環境下でのスムーズな動作確認およびその後の精度テスト
WATERPROOFNESS
ISO規格22810:2010に準拠した200 m(660 ft)の防水性能
POWER RESERVE
70時間のパワーリザーブ
バリエーションは3つ。ジュビリーブレスレット 572,000円、リベット風ブレスレット 558,800円、ラバーストラップ 531,300円。

 

TUDOR BLACK BAY WATCH – M7941A1A0RU-0003
41 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥572,000

 

TUDOR BLACK BAY WATCH – M7941A1A0RU-0001
41 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥558,800

 

TUDOR BLACK BAY WATCH – M7941A1A0RU-0002
41 mm スチール製ケース
ブラック ラバーストラップ
¥531,300

 

ウォッチズ&ワンダーズ会場から画像をお借りしてきました。この方も細腕なので41mmは少し大きめ。今後カラーバリエーションが増え、サイズ展開もして、マスタークロノメーター化が進んでいきそうです。

 

チューダー ブラックベイ 31 36 39 41mm ポリッシュドベゼル

昨年一新したコンビネーションモデルのブラックベイS&Gに続き、今年はスティールモデルも同様に完全自社製自動巻きムーブメントを搭載した4サイズ展開でリリースされました。

ノーデイト、固定ベゼル、5連ブレスレットと、ロレックスのオイスターパーペチュアルとデイトジャストをドッキングさせてより買いやすい価格設定で、高額化したオメガのアクアテラのポジションを奪いに来たのか、来てないのか・・・


シンプルで良いですよね、文字盤カラーも3つのバリエーションがあり、更にはそれぞれダイヤモンドインデックス文字盤も用意されていて、スティールモデルなら1番高くても625,900円です。ペアウォッチにもなりますし2本で100万円で買えちゃえます。コンビネーションモデルのS&Gを含めると57種から選べます。

 

ダイヤモンドインデックス。

 

ブルー文字盤、ライトシャンパンカラー文字盤、アンスラサイト文字盤(針はゴールド)。1番小さい31mmだけパワーリザーブが50時間ですが、36mm39mm41mmは70時間のロングパワーリザーブ。

 


ブラックベイ 31/36/39/41では新しい5列リンクの316Lスチール製ブレスレットを採用。長さを瞬時に変更するためのチューダー独自の“T-fit”アジャスティングシステムを備える、堅牢な316Lスチール製クラスプが付属する。工具不要の簡単な操作で、着用者自身が8mmの長さを5段階で調節することができるようになったのだ。

TUDOR BLACK BAY 31 WATCH – 79600
31 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥572,000

 

TUDOR BLACK BAY 36 WATCH – 79640
36 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥598,400

 

TUDOR BLACK BAY 39 WATCH – 79660
39 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥611,600

 

TUDOR BLACK BAY 41 WATCH – 79680
41 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥625,900

 

TUDOR BLACK BAY 31 WATCH – 79600
スチール製ブレスレット
31 mm スチール製ケース
¥572,000

 

TUDOR BLACK BAY 36 WATCH – 79640
36 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥598,400

 

TUDOR BLACK BAY 39 WATCH – 79660
39 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥611,600

 

TUDOR BLACK BAY 41 WATCH – 79680
41 mm スチール製ケース
スチール製ブレスレット
¥625,900

 

チューダー ロイヤル 新色 サーモンピンク チョコレートブラウン

スポーツウォッチとドレスウォッチの中間くらいな立ち位置のチューダー ロイヤル。ポリッシュドベゼルやイカ針(スノーフレイクハンド)が苦手な方、ローマンインデックスが好きな方にお勧めのモデルです。

   

今年はスペックはそのままで、新たにチョコレートブラウン文字盤とサーモンピンク文字盤が追加ラインナップ。それぞれ8Pのダイヤモンドインデックス文字盤も用意。

ロイヤルはまだ自社製ムーブメントを搭載しておりませんので、価格的には非常に手を出しやすいものとなっていますし、トレンドカラーのダイヤルはかなりグッドですね。

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28303-0008
28 mm スチール製ケース
チョコレートブラウンダイアル
¥444,400

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28403-0008
34 mm スチール製ケース
チョコレートブラウンダイアル
¥451,000

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28503-0007
38 mm スチール製ケース
チョコレートブラウンダイアル
¥464,200

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28603-0007
41 mm スチール製ケース
チョコレートブラウンダイアル
¥470,800

 

28 mm スチール製ケース
サーモンピンクダイアル
¥295,900

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28400-0009
34 mm スチール製ケース
サーモンピンクダイアル
¥302,500

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28500-0007
38 mm スチール製ケース
サーモンピンクダイアル
¥309,100

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28600-0009
41 mm スチール製ケース
サーモンピンクダイアル
¥315,700

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28303-0009
28 mm スチール製ケース
ダイヤモンドセットダイアル
¥539,000

 

TUDOR TUDOR ROYAL WATCH – M28600-0011
41 mm スチール製ケース
ダイヤモンドセットダイアル
¥410,300

 

まとめ

いかがでしょうか?

「チューダー 2023年新作モデル まとめ」でした。

皆さんはどのモデルが刺さりましたか?

ロレックスの発表がインパクトあり過ぎて、チューダーが少し霞みましたが私は何度も言いますが37mmのブラックベイ54 79000Nですね。

100万円で買えちゃう保証書付きのメンズロレックスを調査しましたよ、

円高に傾いたこと、株価が急落したことなどが影響し、高級腕時計の相場がドンドン下がっていますので、このタイミングでSALEを開催中。

ロレックススーパーコピーn級品 代引き衝撃の底値だそうです。

と、言うことで今100万円で買えるロレックスは何でしょう?とかめ吉を覗いてみましたので一緒にチェックしていきたいと思います。

絞り込みは「保証書付き」、箱とか説明書とか後から用意できるものはこの際考慮せず、保証書があるかないかを重視しています。

どんなモデルが買えるのかな?

デイト 15210

1本目はトケマーとまったく同じ、オイスターパーペチュアル デイト 15210でした。

90年代のエアキングやデイトなんかが今1番安くて買いやすいモデルなんでしょう。

付属品は保証書(1999年 U品番)とBOX(内箱のみ)だそうです。

ショップで保証を付けての販売なのでCtoCと比べられませんが、こちらもギリギリ60万円台ですね。

渋いエンジンターンドベゼルにシルバーバーの組み合わせ。

 

エアキング 114200

2本目は、エアキング 114200です。

一気に10万円もアップしましたね。

付属品は、保証書(2010年 M品番)・BOX・メーカー修理明細(日付記入無し オーバーホール、リューズ交換)・メーカーサービス保証書(最新カードタイプ)だそうです。

Mシリアルで2010年印か・・・、2007年くらいに作られて売れるまで結構時間が掛かりましたね。

今じゃ考えられないスピード感。

シルバー文字盤にシルバーの369、夜光はブルーに染められているタイプ。

 

因みに114200だと私は白文字盤に黒い369インデックスの組み合わせが好き。

個人的にホワイトエクスプローラーIと呼んでいます。

 

同じ114200からブルー369文字盤が約82万円。

付属品は保証書(2010年 M品番)・BOXです。

こちらもMシリアルの2010年印。

シルバーx青より、青xシルバーの方がちょっと高いですね。

 

オイスターパーペチュアル36 116000

3本目は、1モデル前のオイパペ36のシルバーでした。

シンプル、とにかくシンプルな1本。

お値段は約90万円。

付属品は、保証書(2016年)・BOX・メーカーサービス保証書(カードタイプ)です。

34mmとそこまでサイズ感の違いはありませんが、やっぱり大きいケースの方が高くなる傾向です。

 

エクスプローラー 14270

4本目は、同じ値段のエクスプローラー 14270です。

Pシリアルなので最終シリアルですよ、あんまり評価対象にはならないと思いますけど。

付属品は、保証書(2001年 最終P品番)・BOXです。

値段は同じでも性能的には116000の方が良いですね。

格好良さは、人それぞれ感じ方が異なりますが、皆さんならどちらに90万円をお支払いしますか?

 

オイスターパーペチュアル34 114200

5本目は、年式の新しいオイパペ34 114200です。

時期によりオイパペ34とエアキングに呼び名が変わりますが基本的には同じもの。

黒文字盤の2020年モデルですので、10%も値段は変わります。

付属品は、保証書(2020年)・BOX。

 

エアキング 114234

6本目は、私の好きな文字盤がセットされたホワイトゴールドベゼルのエアキング 114234です。

フルーテッドベゼルが好きな方向けのレアモデル。

個人的にはノーマルのポリッシュベゼルの方が好き。

付属品は、保証書(2008年)・BOXです。

お値段は約93万円。

 

デイト 115200

7本目は同じ価格のオイスターパーペチュアル デイト 115200です。

34mmなのでデイトジャストではなくデイトになります。

付属品は、保証書(2018年)・BOXで、約93万円。

ブラック文字盤バーインデックスの組み合わせがグッド、ずっと使えます。

 

オイスターパーペチュアル36 116000

8本目、またまたオイスターパーペチュアル36 116000です。

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もう90万円台なので誤差の範囲ですけど、ブラック文字盤ピンク369インデックスの組み合わせはなかなか面白いので、シルバー文字盤に比べると人気があります。

約95万円か・・・

付属品は、保証書(2013年)のみ。

 

デイトジャスト36 116200

9本目、デイトジャスト36 116200です。

ブラック文字盤にローマ数字インデックス。

シンプルなデザインですが、文字盤が少し遊んでいて、ブラック文字盤バーインデックスに比べるとオシャレな印象。

お値段約97万円。

トケマーにはエクスプローラーIIなども出ていましたが、やはり100万円以下だと旧型エクスプローラー、オイパペ、デイトの数が目立ちますね。

ザ・エントリーモデル、しかも現行機は買えない。

 

エクスプローラー 114270

最後、10本目はエクスプローラー 114270でした。

付属品、保証書(2009年 V品番)・BOX・メーカー修理明細(2024年1月 オーバーホール)が約100万円。

高~い。

114270が100万円か・・・コレは衝撃的。

こりゃ124270が100万円を切ることは無いな・・・

114270は軽くて良いですが、今買うなら私は124270をオススメしたいです。

 

まとめ

いかがでしょうか。

「今100万円以下で買える保証書付きロレックス10選!② かめ吉編」でした。

スポーツモデルはエクスプローラーだけでしたね。

かなり厳しいです。

         

100万円もあれば、オメガにIWC、ブライトリング・チューダーのスポーツモデルはだいたい買えます。

カルティエだって選べますし、パネライも大丈夫です。

ロレックスを諦めることで非常に選択肢が広がるのです。

とは言え、ロレックスが欲しかったのなら、ここで妥協しちゃあダメです。

ロレックスじゃないなら、もうアップルウォッチでもG-SHOCKでも良いのです。

機械式が欲しいならプロスペックスやPRXをオススメします。

10万円で色々選べますからね。

ロレックスじゃなくても大丈夫な方は、もうキレイサッパリ選択肢から外しましょう。

オーデマ・ピゲもパテック・フィリップを外したように、もうロレックスも外しちゃった方が精神的に良いんだと思いますよ。

5年後の記事にはエアキングくらいしか掲載できないかも知れません。

 

因みに、同じ中野ブロードウェイのジャックロードさん。

なんとメンズモデルのロレックスで100万円以下はたったの1本。

本当に高いメーカーになりました・・・

それではまた!

他ブランドのためにデザインされた、11の最高のジェラルド・ジェンタ作品

巨匠ジェラルド・ジェンタ氏がデザインした腕時計が復刻されたり、後継モデルの新作がリリースされたりすると、いつも話題になります。

それは主に他のメーカー(氏のブランドではなく)へ提供した腕時計たちですが、腕時計好きじゃなくても聞いたことのあるモデルがあるかも知れないくらい、業界に大きな影響を与えました。

最近だとセイコー クレドールのロコモティブもその1つ。

ジェンタらしいね、みたいな会話が時計好き界隈ではよく聞く感じです。

ジェラルド・ジェンタ。この名を聞いてピンと来る人は、時計愛好家を自認する者だろう。そして、たとえ気づいていなくとも、時計の主流消費者層は間違いなく、彼のデザインの一つ以上に見覚えがあるはずだ。世界で最も欲される時計の中には、オーデマ・ピゲのロイヤルオークやパテック・フィリップのノーチラスといった、ジェンタのデザインによるモデルがあり、それらはあまりの人気ゆえに“手に入らない物質(unobtanium)”と化し、セカンダリーマーケットでは高額なプレミアムが付けられている。

もちろん、ジェンタの偉大なデザイン群は、この2つの市場支配的な時計に限られるものではない。Gérald Genta Heritage Association(ジェラルド・ジェンタ・ヘリテージ協会)によれば、彼は2011年に80歳で亡くなるまでに、10万本以上の時計をデザインしたという。そのすべてを掘り下げるには一度に扱える量を超えており、正直に言えば、ジェンタの手によるものとされているが賛否あるデザインも存在する。というわけで、ここでは他ブランドのためにデザインされた、間違いなくジェンタによる最高のデザイン10本を紹介しよう。

ユニバーサル・ジュネーブ ポールルーター(1954年)
ヴィンテージの世界に足を踏み入れたい新進コレクターにとっての定番、ポールルーターは、ジェンタが23歳のときにデザインしたもので、彼の伝説的デザイン群の最初とされている。Gérald Genta Heritage によれば、「SASポールルーターは、ユニバーサルが、コペンハーゲンからロサンゼルスまで北極経由で飛行した歴史的フライトを記念して製作を依頼したもので、最初の時計はLAX着陸時にスカンジナビア航空(SAS)の乗務員に贈られた」という。

ツールウォッチとしての意図で依頼されたが、最終的なデザインは、当時のパイロットにふさわしいダンディで、あえて言えばエレガントな美しさを備えたもので、段差と多層テクスチャのダイヤルが視覚的魅力を加えていた。35mmケースのライヤーラグも見事なディテールで、1955年以降はマイクロローター・キャリバーで駆動された。今でも多くの条件を満たすこの時計は、2,000米ドル程度で手に入る。

オメガ コンステレーション(1959年)
1959年、おそらくそれ以前に、オメガはコンステレーションコレクションを刷新するためにジェンタを起用し、その魔法の手を加えさせた。ジェンタのデザインサインは、コンステレーションの再構築の中に見て取れる。彼は最初に、ファセット加工の“パイパン”ダイヤルと、12面の中央メダリオンを導入したが、これは後の八角形ケースへの執着の前触れとも言える。

ポールルーター同様に、奥行き、テクスチャ、ファセット加工された中央メダリオンとの遊び心が見て取れる。結果として、もともとツールウォッチ的だった時計が、再びエレガントな雰囲気とフォルムを得た。

ロレックス時計コピー 代金引換優良サイト セリーニ キングマイダス(1964年)
当時としては常識外れの幾何学的デザインがジェンタの特徴だったなら、ロレックスのセリーニ キングミダスはまさにその魔法を体現した例だ。ツールウォッチ中心でオイスターパーペチュアル構造が主流だったこの時代に、アシンメトリーでブルータリズム的なキングミダスは、コレクションの中でも異端だった。ケースとブレスレットの右側は直線だが、左側はリューズから傾斜していく。左側にリューズがあるだけでも異色だが、三角形に近いフォルムはさらに異質だった。

今日では、もっとも求められるヴィンテージリファレンスではないが、リアーナやザ・ウィークエンド、さらには往年のエルヴィス・プレスリーが着用していたことにより、ファッション志向の強い時計ファンの間では再び注目されている。

オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク(1972年)
1970年、ジェンタが初めて「ラグジュアリーなステンレス製スポーツウォッチ」を依頼されたことで、大きな転機を迎えた。それが後に業界を永久に変えることになるロイヤルオークである。ヴィンテージのダイビングヘルメットから着想を得た八角形のデザインは、まさにアイコニックだ。Gérald Genta Heritageによれば、「ビンテージのダイビングヘルメットがスーツにネジで固定される様子に着想を得て、このモデルは一晩でスケッチされた。八角形の形状を時計に反映させ、ベゼルにネジを残した」とのこと。

当時、これほど高価でハイエンドなステンレス時計を発表するのは考えられないことだった。しかし、それだけでなく、マーケティング資料でもその前代未聞の価格を前面に押し出した。前の記事で述べたように、当時最も高価なスチールウォッチはCHF 850程度だったのに対し、ロイヤルオークはCHF 3,300で販売された。金時計よりも高価だったのだ。1972年のAPカタログでは、たとえば超薄型キャリバー2003を搭載したイエローゴールドのモデル5043がCHF 2,990だった。51年経った今でも、ロイヤルオークはAPのフラッグシップであり、需要が供給を大きく上回る今、ロイヤルオークを定価で買う方法を検索する人は後を絶たないだろう。

パテック・フィリップ ノーチラス(1976年)
ロイヤルオークという伝説的なアイコンをデザインしただけで、ジェンタは時計デザイン界の「マウントラシュモア」(偉大なる4人)にその名を刻んだと言える。しかし、わずか4年後、彼はロイヤルオーク最大のライバルを生み出すことになる。それがパテック・フィリップのノーチラスだ。Gérald Genta Heritageによれば、「ロイヤルオークと同様に、ノーチラスも海洋世界からインスピレーションを得ているが、今回は大西洋横断船の舷窓から着想を得ている。ノーチラスの名前は、ジュール・ヴェルヌの小説『海底二万里』に登場するネモ船長の潜水艦に敬意を表したものだ。伝えられるところによると、彼はこの時計をレストランの紙ナプキンに5分でスケッチしたという。」

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発売から47年経った今も、そのデザインは(おそらく)世界で最も欲される腕時計の一つだ。最近生産終了となったノーチラス5711の購入待ちリストには、ほぼ10年に及ぶ待機期間があったという逸話もある。パテック・フィリップはスチール製時計、特にスチールスポーツウォッチの生産にそれほど注力しておらず、需要に応じた生産増加を拒否している。そのため、セカンダリーマーケットでのプレミアム価格は非常に高く、昨年のピーク時には、30,000米ドル程度の定価の時計が20万米ドルを超える価格で取引された。

IWC インヂュニア(1976年)
ノーチラスが市場に出た同じ年に、ジェンタはIWCインヂュニアのデザインを刷新した。明確なコードと彼のサインが見られるが、それらを総合した結果、非常に洗練された外観となった。5つのネジ付きベゼル、丸みのあるトノーケース、男性的な一体型ケースエンドリンク、耐磁性へのこだわりによって特徴付けられるジェンタのIWCインヂュニアは、統合型スポーツウォッチ人気のこの時代にコレクターからますます注目を集めている。現代のインヂュニアは彼のデザインコードを反映しつつ、複数の進化を遂げている。しかし、1976年モデルへの関心が高まる中、IWCがより純粋なジェンタのデザインに回帰することをコレクターは望んでいるのは明らかだ。

セイコー クレドール ロコモティブ(1979年)
ジェンタのデザインにはしばしば先行モデルの影響が指摘されるが、クレドール ロコモティブもその一つで、ジェンタが日本最大の時計メーカーであるセイコーに関わった作品だ。1979年、彼は当時の社長であった服部礼次郎のためにクレドールの時計をデザインした。ケース、ベゼル、ブレスレットはロイヤルオークを思わせるが、この時計は海洋やダイビングテーマではなく、その名前が示すように「機関車(ロコモティブ)」がモチーフであった。

細部のディテールが時計に上品な印象を与えており、中間コマの新しい形状、ケースとブレスレットの一体感、ダイヤルパターン(今日のセイコーの自然由来の美学と合致する)、4時位置のリューズ、そして自社製クォーツムーブメントなどが特徴だ。

オメガ シーマスター ポラリス(1982年)
かつて当サイトでこう表現されたことがあるが、シーマスター ポラリスはジェンタがオメガのためにデザインした中で、誰もが忘れてしまうような異色作だ。1982年に初登場したこのモデルで、ジェンタは統合ブレスレットウォッチの設計への嗜好をオメガに持ち込んだ。

ロコモティブやロイヤルオークのような類似点があると考える人もいるだろうが、シーマスター ポラリスは、H字リンクブレスレットのような親しみやすい要素を持ちつつ、ベゼルに施された遊び心あるX字装飾により、明確にジェンタの独特な雰囲気を持つ。コレクションは様々な形態、複雑度、サイズで展開された。


現在のオメガのカタログには存在しないが、統合ブレスレット人気が続く中、いつか何らかの形で復活する可能性もあるだろう。

カルティエ パシャ(1985年)
既存デザインのリミックス例の一つとして、1985年にジェンタはカルティエのパシャコレクションの刷新を任された。パシャはカルティエの中でも特に個性的な時計だ。Gérald Genta Heritageはこう説明する。「オリジナルはマラケシュのパシャ(総督)のためにルイ・カルティエが水泳や宴会用に作ったものだったが、マエストロ(ジェンタ)はヴィンテージのメンズウォッチを再構想し、1985年にリデザインした。新しいパシャは、贅沢とスポーツの完璧なバランスを具現化している。」

カルティエはジェンタにスポーティなエッジを持たせつつも、同ブランドに伝統的なエレガンスを保つ時計を作る任務を与えた。彼のデザインした丸い文字盤はカルティエの境界を破り、カルティエの丸形時計の新時代を開いた。だがジェンタはヴァンドームラグやブルーサファイアといったカルティエの重要な特徴は保った。

ブルガリ ローマ(現ブルガリ・ブルガリ)
ジェンタはジュネーブ生まれだが、母親はスイス人、父親はイタリア人だった。ローマの宝飾時計ブランド、ブルガリにとって、ジェンタ以上に適任のデザイナーはいなかった。Gérald Genta Heritageによれば、「ブルガリ・ブルガリの有名なデザインは古代ローマのコインに由来し、そこからジェンタはブルガリの象徴となる時計をデザインした。このモデルは非常に成功を収め、他ブランドのスタイルにも影響を与えた。」

ブルガリの古いモデルのように、ブルガリ・ブルガリも長年多くの進化を遂げてきたが、その特徴的なベゼルに刻まれた二重のブルガリブランド名という特徴は通底している。現在の時計は以前のものよりスポーティ寄りだが、決してエレガンスを損なってはいない。ブルガリ・ブルガリの派生モデルであるブルガリ アルミニウムは今日ブルガリのベストセラーとなっており、彼らはジェンタが築いた基盤に感謝しているに違いない。

ブルガリ オクト
ブルガリはジェンタのデザイン愛好を公言しており、2000年にジェラルド・ジェンタブランドと彼の自身の名前の下で作られた時計のデザインを買収した。この買収はオクトコレクションの基礎を成し、後にブルガリ オクト ローマや、現プロダクトクリエーション・エグゼクティブ・ディレクターのファブリツィオ・ブオナマッサ・スティリアーニがデザインしたブルガリ オクト フィニッシモへとつながった。

フィニッシモ誕生の詩的な部分は、ファブリツィオがジェンタの伝統を継ぎ、過去のデザインをリミックスし洗練させ、未来志向で魅力的かつ優れたデザインを市場に提供したことにある。ジェンタはロイヤルオークの進化版、ロイヤルオーク オフショアを特に好んでいなかったことは知られているが、オクトラインの方向性には賛辞を贈っただろう。

まとめ

いかがでしょうか。

「【転載】他ブランドのためにデザインされた、11の最高のジェラルド・ジェンタ作品」でした。

素晴らしいモデルばかりですね。どれか1本でも所有したい、そんな衝動に駆られます。

安いものはオメガのポラリスなんかどうでしょう。

新品なら現行モデルのインヂュニアやロコモティブならまだアンダー200万円で買えるでしょうか。

ロイヤルオークやノーチラスはもう高嶺の花。

ウォッチズ&ワンダーズ ジュネーブ発表モデルから振り返る

時計専門誌『クロノス日本版』編集部が取材した、時計業界の新作見本市ウォッチズ&ワンダーズ2025。「外装革命」として特集した本誌でのこの取材記事を。今回は新作発表というと例年、大きな注目を集めるロレックス。一見地味ながら、「どのモデルも決して普通ではない」顔触れがそろっている。

ロレックスの2024年発表モデルを振り返り
毎年、時計愛好家と関係者の注目を集めるロレックス。お家芸のアイスブルーが時計業界を風靡したこともあって、同社の新作は、ロレックススーパーコピー代引き 優良サイト今やカラートレンドを見るうえでもチェックが欠かせないものとなった。

2024年、同社が強く打ち出したのはGMTマスター Ⅱで採用した2トーンのセラクロムベゼルだ。

一見地味だが、しかし、ロレックスだからそんなに単純ではない。

2024年のロレックスは凝った外装に見る価値あり
ロレックス「オイスター パーペチュアル GMTマスター II」Ref.126710GRNR
グレー×ブラックの2トーンのセラクロムベゼルをSSモデルに搭載した新作。全面ブラックのベゼルに比べて、ベゼルの主張が抑えられたため、より多くの人に向くのではないか。一見地味だが、ロレックスらしい新作。個人的には非常に好感が持てる。自動巻き(Cal.3285)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径40mm、厚さ11.9mm)。100m防水。

毎年、まんべんなく新作を打ち出すロレックス。その中にも注力するコレクションはあり、2024年 は「オイスターパーペチュアル GMTマスターII」だった。もっとも、Cal.3285を搭載する現行モデルは、どこもいじりようがないほど完成されている。

ロレックスのGMTモデルは、その多くが2トーンのベゼルリングを持っている。ふつうは2色のセラミックスをつなぎ合わせるが、同社の完璧主義はそれを良しとしなかった。単体のセラミックベゼルに化学的な処理を施し、2トーンとしたのである。年々、難しい組み合わせに挑み、昨年、グレーとブラックの2色実現した。しかもグレーの色はかなり明るめだ。どのようにして半分を黒にしたのかは不明だが、技術的にかなり難しいのは間違いない。満を持して発表したのは、ロレックスの自信の表れだ。

ロレックス「オイスター パーペチュアル ロレックスディープシー」Ref.136668LB
2024年から独立したコレクションとなったロレックス ディープシー。独立後初のモデルには重い18Kゴールド製の外装が与えられた。重いゴールド製にもかかわらず、ブレスレットの左右の遊びは、SSモデルに相違ない。自動巻き(Cal.3235)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KYG×RLXチタンケース(直径44mm、厚さ17.7mm)。3900m防水。

3900m防水を実現するため、ロレックスディープシーの風防は厚さが5.5mmもある。しかし、サファイアクリスタルをドーム状に盛り上げ、文字盤を風防側に近づけること
で、視認性を高めている。ベゼルリングと耐圧リングの色がそろっているのにも注目。自社で製造すればこその統一感だ。

YG製のロレックス ディープシーのケースは厚さ17.7mm、総重量は約322gもある。しかし、裏蓋やヘリウムエスケープバルブなどにRLXチタンを使い、耐圧リングを窒化強化スチールではなく軽いハイテクセラミックスにすることで、時計部分とブレスレットのバランスはむしろ改善された。
ケースとブレスレットが18KYG製の「ロレックス ディープシー」も外装に対する新たな試みと言える。総重量は約322gもあるが、ブレスレットのリンクにセラミックチューブを差し込むことで重量増に対応した。またケースに内蔵される耐圧リングも、軽くて頑強なブルーセラミックスにした。

ロレックス「オイスター パーペチュアル デイデイト 40」Ref.228239
18KWGケースのデイデイト 40にホワイトMOPの新文字盤を採用。個人的にはこれが今年のロレックスのベスト。また、ここでの紹介は省いたが、36mmのデイデイトに加わったブルーグリーンダイアルも、PVDを使うことで際立って優れた発色を誇る。外装により注力した、2024年のロレックスを象徴するモデルだ。自動巻き(Cal.3255)。31石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約70時間。18KWGケース(直径40mm、厚さ12mm)。100m防水。
個人的に引かれたのは「デイデイト 40」が採用した「パーライズド」のMOPダイアルだ。白蝶貝の古く、かつ中心部分から作られているこの文字盤は、今や高級時計でも稀なディテールである。地味という声もあった2024年の新作たち。しかし、どのモデルも決して普通ではないのがロレックス。見るべきは非凡な外装だった。

(左)ロレックス「パーペチュアル 1908」Ref.52506
昨年発表の新モデルの、文字盤および素材違い。文字盤にはプレスではなく、本物のギヨシェが加えられた。文字盤の彩色はプラチナのデイデイトなどに同じく、薄いPVDである。採用の一因は、おそらく繊細な彫りを埋めないためだろう。非常によく出来たクラシックウォッチ。自動巻き(Cal.7140)。38石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約66時間。Ptケース(直径39mm、厚さ9.50mm)。50m防水。
(右)ロレックス「オイスター パーペチュアル スカイドゥエラー」Ref.336938
アニュアルカレンダーを搭載するスカイドゥエラー。2024年はゴールドモデルに、初めてジュビリーブレスが組み合わされた。個人的にはややヘッドヘビーに感じるが、約5mmのエクステンションリンクを併用すれば、装着感は改善できそうだ。自動巻き(Cal.9002)。45石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約72時間。18KYG(直径42mm、厚さ13.8mm)。100m防水。

30代の女性におすすめの腕時計として、チューダーの現行ラインナップから5本のモデルをピックアップして紹介する。

30代の女性が腕時計を購入するにあたり、スイスの時計ブランドであるチューダーを選択肢に加えてみてはいかがだろうか。過去のアーカイブに範を取ったタイムレスなデザインを持ち、ロレックス譲りの高い堅牢性や、優れたバリュープライシングを特徴とするチューダーは、長く愛用する腕時計を選ぶうえで好ましいブランドと言える。

30代の女性におすすめのチューダーの腕時計5選
女性にとって30代は、仕事やプライベートでさまざまな経験を重ね、価値観も固まってくる時期だろう。また、経済的、精神的にも余裕が出てくるタイミングであり、本当に良いモノを長く愛用していくことを考える年代ではないだろうか。

そんな30代女性のニーズを満たすアイテムとして、ぜひチューダーの腕時計をおすすめしたい。

ロレックススーパーコピー 代引きの創業者であるハンス・ウイルスドルフによって、1926年に創業されたチューダーは、かつてはロレックスの堅牢なケースを流用しつつも汎用ムーブメントの採用によって製造コストを抑えるという、ディフュージョンブランドとして展開されてきた歴史を持つ。そして現在では、過去に製造していた腕時計の復刻コレクションを豊富にラインナップし、そのコレクションの各モデルに自社製ムーブメントを載せることで、独自のブランドバリューを見出すことに成功している。

もちろん、現在のチューダーにおいても、良心的な価格設定や、ロレックスと共通する実用性の高さは健在だ。そのため、良いモノを長く愛用したい30代女性の手元を彩るうえで、好適な存在となるだろう。また、コレクションが持つタイムレスなデザイン性は、年代を問わずに着用しやすいという利点がある。加えて、すべてのモデルが100mを超える高い防水性を備えている点も、デイリーユースにおいてうれしいポイントとなるだろう。

さらに、チューダーの現行ラインナップには男女問わず着用しやすい普遍的な魅力を持つモデルが、豊富なケースサイズで展開されている。ブランドを代表する「ブラックベイ」に始まり、女性向けに設計された「クレア ドゥ ローズ」や、上品なスポーティーテイストを特徴とする「チューダー ロイヤル」など、選択肢は実に多種多様だ。

今回、そんなチューダーの現行ラインナップから、30代女性におすすめしたい腕時計を5本ピックアップした。

「ブラックベイ 31」
チューダーを代表するコレクションとして知られる「ブラックベイ」。2012年にかつて製造していた名機「オイスター プリンス サブマリーナー」の復刻モデルとして登場し、高品質であることを突き詰めたディテールを持つ、精悍かつクラシックなルックスで人気を博してきたコレクションだ。非常に多彩なバリエーションが展開されているため、好みに合ったモデル選びがしやすい点も魅力となるだろう。

チューダー「ブラックベイ 31」Ref.M79600-0002
自動巻き(Cal.5201)。26石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約50時間。SSケース(直径31mm、厚さ9.5mm)。100m防水。55万6600円(税込み)。
ブラックベイからは、機能性を抑え、汎用性が追求された「ブラックベイ 31/36/39/41」の、ケース径31mmモデルをピックアップした。落ち着きのあるブルーのサンレイダイアルを備え、厚さ1cmを下回るスリムなフォルムも相まって、ビジネス、プライベートを問わずに着用しやすいモデルだ。

ダイアルは、ダイバーズウォッチを出自とするブラックベイらしい高い視認性が維持されており、その周囲をなめらかなベゼルが囲っている。至ってシンプルな造形と、エレガントな多列ブレスレットが組み合わされているため、スポーツウォッチの力強い見た目を苦手とする女性も選びやすい1本と言える。一方で、ブラックベイの象徴的なディテールである、“スノーフレーク”と呼ばれる太い時針はそのまま採用されており、アイコニックである。

ムーブメントは、自社製のCal.5201を搭載しており、C.O.S.C.公認の優れた精度と、約50時間のパワーリザーブを備えている。また、ブレスレットは、“T-fit”セーフティキャッチ付きフォールディングクラスプが採用されており、工具無しで5段階までのサイズの微調整が可能となっている。

「クレア ドゥ ローズ」
「クレア ドゥ ローズ」は2024年にチューダーが打ち出した、クラシカルかつフェミニンなデザイン性を持つ、女性向けのコレクションだ。名前は、フランス語で「月の光」を意味する“clair de lune”と、チューダーのシグネチャーアイコンであるバラのロゴを組み合わせたもので、曲線を描くミドルケースを持つ流線型のシェイプによって、女性の手元をエレガントに演出してくれる。

チューダー「クレア ドゥ ローズ」Ref.M35500-0009
自動巻き(Cal.T201)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径30mm、厚さ10.7mm)。100m防水。38万9400円(税込み)。
ピックアップしたRef.M35500-0009は、ブランドを代表する“チューダーブルー”を採用したモデルだ。チューダーは業界に先駆けて腕時計にブルーカラーを採用したブランドであり、本作では放射状に広がるディテールを持つダイアルが、クールに彩られている。また、クラシカルなバトン針とローマ数字のインデックスとの組み合わせにより、モダンとクラシックが両立した表情が構築されている。

さらに本作のリュウズには、コレクションに共通する意匠である、ブルースピネルカボションがセットされている。遊び心も感じさせるそのデザインは、個性の演出にも事欠かないだろう。加えて、細かいリンクを持つブレスレットが組み合わされているため、アクセサリーのようにも着用できる1本と言える。

ケース直径は30mm、厚さは10.7mmで、ムーブメントは自動巻きのCal.T201を搭載する。パワーリザーブは約38時間だ。

「チューダー ロイヤル」
古典的な意匠を持つスポーツデザインを特徴とする「チューダー ロイヤル」。ロイヤルという名前は、1950年代にチューダーの腕時計の優れた品質を示すうえで初めて使用され、現在では、ブレスレットとケースがなめらかにつながったフォルムを持つ、“ラグスポ”チックなコレクションとして展開されている。

チューダー「チューダー ロイヤル」Ref.M28400-0009
自動巻き(Cal.T601)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径34mm、厚さ10mm)。100m防水。35万900円(税込み)。
チューダー ロイヤルからは、温かみのあるサーモンピンクのダイアルを持つ、34mm径ケースのモデルをセレクトした。肌になじみやすいカラーリングと、サンレイ仕上げのダイアルによる豊かな表情の変化を楽しめる1本だ。ボーイズサイズであるため、シェアウォッチに選ぶのもおすすめとなる。

コレクションを象徴するディテールの数々は、本作の大きな魅力と言える。ポリッシュ仕上げとノッチが交互にあしらわれたベゼルは、それ単体でも存在感を放ち、手元に個性を与えてくれる。また、ケースと一体化した5列リンクのブレスレットも、スポーティーでありながら、エレガントさを手元に与えてくれる要素だ。

ムーブメントは、約38時間のパワーリザーブを有するCal.T601を搭載している。チューダー ロイヤルは、他にも豊富なダイアルカラーやケースバリエーションが用意されているため、幅広いニーズに合わせたモデル選択が楽しめるだろう。

「1926」
ブランドの創業年を冠する「1926」コレクションは、チューダーの中でもとりわけクラシカルな表情を持つコレクションだ。ドーム型のダイアルにアラビア数字のインデックスとリーフ針を載せ、エンボス装飾でささやかな個性を添えたその顔立ちは、同社の腕時計製造の伝統を讃えるものとなっている。

チューダー「1926」Ref.M91351-0004
自動巻き(Cal.T201)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SS×18KRGケース(直径28mm、厚さ9.1mm)。100m防水。57万9700円(税込み)。
1926からは、ベゼルとエンドピースのセンターに華やかな18KローズゴールドをあしらったRef.M91351-000をピックアップした。ブラックダイアルにゴールドの針を載せ、アラビア数字のインデックスと、ダイヤインデックスを交互に配置することで、上質なクラシックテイストが構築されたモデルである。またブレスレットには、エレガントな7列リンクタイプが採用されており、着用感にも期待できるモデルだ。さらに、その外側をサテン、内側をポリッシュに仕上げることで、外観にメリハリが効いている。

その無駄のないデザイン性は、高い汎用性を示している。ケースサイズは直径28mm、厚みは9.1mmと小ぶりで、ダイヤインデックスが添える高級感も相まって、多くのシーンでの活躍が期待できる。ちなみに1926は、他のコレクションに比べ手の届きやすい価格帯で展開されているため、高級腕時計を初めて購入する女性にとってもおすすめと言える。

「ブラックベイ54」
チュードル コピー代引き「ブラックベイ 54」Ref.M79000N-0002
自動巻き(Cal.MT5400)。27石。パワーリザーブ約70時間。SSケース(直径37mm、厚さ11.2mm)。200m防水。54万1200円(税込み)。
「ブラックベイ 54」は、1954年に登場した「オイスター プリンス サブマリーナー」Ref.7922に対し、最大限のオマージュを向けたモデルだ。1分単位のスケールを持たないベゼルインサートに、ロリポップ秒針、他のブラックベイは赤であしらっているのに対し、シルバーとなった12時位置のトライアングルなど、オリジナルモデルの特徴的なディテールが細かに再現されている。

リュウズガードを持たない37mm径のケースもまた、オリジナルのスタイルを尊重したものだ。堅牢な外装を有することの多いダイバーズウォッチとしては小ぶりなそのサイズ感は、カジュアルに腕時計を着用したい女性にもうってつけだろう。

加えて、その力強いルックスに準じた高い機能性も本作の魅力に数えられる。本格的な200m防水を備えているだけでなく、自社製ムーブメントCal.MT5400を搭載しており、安定した精度や耐磁性能、約70時間パワーリザーブなどといった実用性が担保されているのだ。

さらに、軽快なブラックのラバーストラップに備わった、“T-fit”クイックアジャストクラスプによって簡単にサイズが微調整ができる点も、実用性を高めるポイントとなっている。

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