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2025年09月の記事は以下のとおりです。

ここにあるコンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブはこの節目を記念して誕生した。

名前が示すように、この作品の最も斬新なディテールは、もちろん中央に鎮座するパワーリザーブインジケーターディスクである。そのルーツは1959年のロンジンのデザインにまでさかのぼる。現代的な38mmサイズのステンレススティールケースを採用したこのモデルは、ヴィンテージの先代に忠実でありながら、デザイン、構造、機能性の面で、今の時代にふさわしいと感じさせるだけの十分なアップデートが施されている。これこそが、飽和状態にある同ジャンルにおける、リバイバルモデルの成功の鍵だ。

いつもなら、無意識のうちにシャンパンとイエローゴールドのモデルに引かれていたが(1月にリリースされた3モデルのなかで、間違いなく最も伝統的な外観をしている)、今回は柔軟性を発揮して、違うものを試して自分の好みに挑戦してみるいい機会かと思った。そしてグレーとローズゴールドの組み合わせが、思っていたよりもずっと気に入ったと伝えておこう。一般的に言って、伝統主義者向けのよりクラシックなオプションと並列して、ヴィンテージのリブートデザインをモダンなカラーパレットでスタイリングしたモデルを発表するのは、ブランドの動きとしては賢い選択だ。“誰もが楽しめるもの”という理念は、引き続き効果的なのだ。

1959年のモデルと今回のモデルを見比べてみると、文字盤のレイアウトがほぼ同じであることに気づくだろう。唯一欠けているのは、翼のついた砂時計のエンブレムだけだ。テキストはかなり多い(タイポグラフィも多い)が、12時位置の日付窓とパワーリザーブディスクにより、全体的にバランスのとれた印象を与えている。デザイン言語は明らかにミッドセンチュリーであり、ドレスウォッチのカテゴリーに非常に適している。アプライドインデックスから針の形状、日付窓の台形のアウトラインまで、これらすべての要素が協調しながら機能し、クラシックで時代を超越した雰囲気を維持するのに役立っている。

中央のパワーリザーブ機能のユニークな特徴は、1枚のディスクが回転するだけでなく、2枚の同心円状のディスクが、ロンジン製Cal.L896.5のおかげで自動的に、または手動で巻けることである。パワーリザーブディスクのもうひとつの変わった点は、64までの数字が記されているが、実際には最大72時間のパワーリザーブがあり、64のとなりにあるポイントで示される。2万5200振動/時で時を刻み、単結晶シリコン製ヒゲゼンマイを搭載した同ムーブメントは、サファイア製シースルーバックをとおしてその動きを鑑賞できる。

ここで、本モデルについての私の主な不満を述べる。それはラグだ(興味のある方のために、ラグ幅は19mmだ)。短く切り詰められたサイズに好感を持ったが、実際手首につけてみると湾曲さが足りないと感じた。両サイドのラグや、レザーストラップと手首のあいだに隙間ができてしまい、その隙間が私を落ち着かなくさせた。しかし、これは付属のストラップが箱から出したばかりの新品で、その革の硬さが、より使い古されたストラップでは生じないような、空いた隙間を悪化させた可能性がある。加えて、もしあなたが私よりも大きな手首であるなら、この訴えはそれほど刺さらないだろう。とはいえ、直径38mmの見た目自体は気にならず、手首に装着したときの存在感の大きさにはかなり引かれた。
この時計は、その他ふたつの現代的な兄弟機とともに、ロンジンのヘリテージコレクションの恒久的なラインナップに加わったが、59万5100円(税込)という価格はほかの多くのラインナップよりもかなり高値だ。その価格は、中央のパワーリザーブインジケーターそのものの斬新さによって正当化できるだろうか? 私にはわからない。誰か教えて欲しい。しかし、このモデルとともに午後の数時間をゆっくりと過ごしてみたが、なぜ多くの時計愛好家を魅了するのかがわかった。そして、最近人気絶頂のRGとグレーの組み合わせに対する、私の不安を考え直させてくれたかもしれない。

 

新型チューダー ブラックベイがモノクロームへと進化。

マスタークロノメーター認定とT-Fitクラスプを備えたこの新型ブラックベイは、昨年のバーガンディモデルのデザインコードを踏襲している。
刷新されたブラックベイ バーガンディを見たとき、我々はそれを予想できたかもしれない。もし私が賭け事をする人間だったなら、今年はブラックとブルーで見られると賭けていただろう。そしてその賭けは半分外れた。ブルーはなかったがブラックが登場した…予想外に改良された形で。チューダーは今日、ブラックベイをモノクロトーンで発表した。チューダーのオールブラックダイバーの最新モデルが誕生したのだ。
この時計は、本質的には昨年のブラックベイ バーガンディの黒バージョンである。つまり、2023年リリースの新しい5連リンクブレスレット、新しいリューズ、T-Fitクラスプ、3種類のストラップオプション(5連リンク、オイスター、ラバー)、サブマリーナーをほうふつとさせる刻みの多い新ベゼル、そして文字盤にプリントされたマスタークロノメーター認定を備えていることを意味する。
しかし、昨年のリリースとは異なり、旧ブルーモデルのデザインと同様に、この新しいブラックベイには金色のギルト装飾が一切ない。ブラックベイのラインに、クリーンで新鮮な印象をもたらし、41mm径のBB(ブラックベイ)が依然としてブランドの中核をなす時計であることを表している。
我々の考え
チューダーは、自分たちが何をしているかをはっきりと理解している。2023年のW&Wでは、ブラックベイ 58の小型版、ブラックベイ 54を発表している。その時計の主な特徴は、言及するほどのギルト装飾のない無骨なベゼルだった。チューダーは今年、そのアイデアを41mmのブラックベイで実現したのだ。これは10年以上前、チューダーというブランドを積極的に変革した時計の、最新の進化形である。
モノクロのカラースキームは、“ノンギルト”のアプローチであり、ブラックベイのよりミニマルな外観と感触を提供する。昨年ケースはスリム化(13.5mm厚)され、BBを旧型へと近づけた。この新しい時計では、外観が完成され、完璧にそれを実現したように感じられる。ブラックの文字盤に映えるアップデートされたベゼルは、まるで成熟したブラックベイのようであり、T-Fitクラスプは歓迎すべき追加のオプションである。
この新しいブラックベイを含む、すべての新作を実際に手に取るために、まもなくW&Wに向かうので、ご期待あれ。
基本情報
ブランド: チューダー(Tudor)
モデル名: ブラックベイ モノクローム(Black Bay Monochrome)
型番: M7941A1A0NU

直径: 41mm
厚さ: 13.6mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: SS製5連もしくは3連ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、またはラバーストラップ。“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント情報
キャリバー: MT5602-U
機能: 時・分・センターセコンド
直径: 31.8mm
厚さ: 6.5mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
クロノメーター: マスタークロノメーター認定
価格 & 発売時期
価格: ラバーストラップは59万1800円、3連リンクブレスは62万1500円、5連リンクブレスは63万5800円(すべて税込)

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