エントリー

ダグラス・マッカーサー(Douglas MacArthur)将軍が所有していたジャガー・ルクルト レベルソを発見した。

レベルソが何人かの偉人に愛用されていたことは以前から知られていたが、なかでもマッカーサー将軍がこの時計をつけていたとは驚きだ。マッカーサーレベルソが出品され、ファンが食いつくだろうとは思っていたがそれは正しかった。結果8万7000スイスフラン(当時の相場で約1094万円)以上で落札された。そのときは知らなかったのだが、この時計を最初に製造した会社が買い取り、数カ月後に時計の実機を見る機会を得ることになった。

General Douglas MacArthur's Personal Jaeger-LeCoultre Reverso
 ご覧のとおり、この1930年代半ば製のレベルソは、小売店のゴレイ・フィス&スタール(Golay Fils&Stahl)社で販売されていた。リッチなブラックダイヤルに、裏蓋へ施された“D MAC A”のラッカー仕上げモノグラムが特徴である。このレベルソの裏蓋は、我々が過去に出合ったなかで最もクールな刻印のひとつだ。

 興味深いことに、この時計には“Jaeger-LeCoultre”とサインが入っており、JLCのアーカイブによると、このようにサインされた最初のもののひとつであるという。それまでのレベルソには“LeCoultre”のみがサインされていた。

ADVERTISEMENT

 このレベルソについて同様に興味深いのは、落札価格である。くだらない批評をする人たちが、“ああ、JLCはブランドの価値を高めるために入札したんだ”と言うだろうが、これらの発言はムーブメントが時計のコストの100%を占めると信じているようなものである。わずかな知識は、まったく知識がないよりも危険だという例だ。確かに過去にはブランドが自分らの時計を入札していたが、今日の目標は決して高い買い物をすることではない。オークションでは両者に責任がある。つまりJLCはこの重要な時計に8万7500スイスフランを支払ったが、ほかの誰かがそれをわずかに下回る8万5000スイスフラン(当時の相場で約1070万円)で、よろこんで支払ったということでもある。私にとってはそれが魅力的なのだ。

General Douglas MacArthur's Personal Jaeger-LeCoultre Reverso
 それはなぜか。これはヴィンテージレベルソの最高記録に違いない。本当かどうかはわからないが、きっとそうだろう。というのも、ヴィンテージレベルソは非常に重要なものであり美しいが、オークションでは決して高値がつかないのだ。それらは小ぶりで比較的たくさん流通している。しかしこの結果は多くのことを物語っている。誰が所有していたかにかかわらず、JLC愛好家にとっては励みになることは間違いない。

時計業界の変わり者。いつだって私は人が注目しないものにこそ目を向けている

アーティストになってクラバットを巻き、モノクル(片眼鏡)をかけるようになる数年前、 私は広告業界で働いていた。しばらくはとある伝説的な広告マンのもとで仕事をしていた。彼はふたつの逸話で知られた人物だった。ひとつは、彼が “悲しそうに見えたから”という理由で猟犬を手ずから訓練した話。もうひとつは、彼が人の心理を的確に理解する術を持っていたという話だ。ある日、ミーティングからの帰り道に彼は私を見てこう言った。「フィル、君は病的なまでに逆張りをしたがるんだね」。

 まさに、彼の言うとおりである。

 さて、前回のコラムでも触れたが、再びこの話を持ち出したのには理由がある。病的な逆張り屋の長所としては、他人が見ていないようなところに本能的に注目してしまうことが挙げられる。悪い点は、時として自分が見ている方向を誰も見ていないことがあることだ。だから時折ユニコーンから出た粉と、スワロフスキークリスタルでできた金床サイズのウブロをひとり抱え込むことになったりもする。

ADVERTISEMENT

 時計収集の世界においては、よそ見ばかりしているとしばしば日の当たらない一角に迷い込んでしまうことがある。クルマで言えば、1987年型ポルシェのスラントノーズに行き当たってしまうようなものだ。5年前は、お金を払ったとしても誰かに引き取ってもらうことすらできなかった。しかしそのおかげで、1980年代に流行したグループBのラリーカーをこよなく愛するようになった。そのためか、私は自分の奇妙な衝動に身を任せることを学んだ(少なくとも、それがどこに行き着くかを見極めるまでは判断を保留することにしている)。ここがクルマと時計の違うところだ。時計の場合、今さら発掘すべきブランドはほとんど残されていないように思える。しかしまったく日の当たっていないブランドというものはほとんどないものの、あまり好かれてない(あるいはそこまで愛されていない)ブランドというものは確かに存在する。たとえばブライトリングだ。私の逆張り本能を刺激し、臨戦体制にさせてくれるブランドである。

Vintage Breitling 765 AVI, late 1960s.
ヴィンテージのブライトリング AVI Ref.765、1960年代後半製。

 決して悪気はないのだが(“悪気はない”というフレーズのあとに、たいてい悪意の波が押し寄せてくるのはおかしな話だ)、現在のラインナップはかつてアメリカにあるショッピングモール内の宝飾品売り場で働いていた全盲のピエロによってデザインされたようだ(言い過ぎか?)。明確なデザイン言語があるわけではなく、過去50年に見られたさまざまなものを漠然と引用し、それらを時計という文脈のなかで攪拌しているように見えるのだ。

 しかし、1940年代から70年代初頭にかけて同社が作っていたものを見ると、息をのむような美しさがある。なおここまでの考察は、丸1年間をかけて時計収集に打ち込んできた男によるものであることを心に留めておいてほしい。

breitling pilot's chronograph
ブライトリングのパイロット クロノグラフは、十分な評価を受けていない。

 クロノマット、スーパーオーシャン、ナビタイマー、765 AVI、クロノマチック、トップタイム。これらの時計の多くは歴史的に価値のあるものであるが、それ以上に重要なのは、デザインの観点からブライトリングが独創的な飛躍を遂げたことである。特に1960年代の時計は私の知る限りデザインが非常に退屈で、時計を見るだけで眠くなりかねない時代だった。

 そのなかにおいてブライトリングは独自のスタイルを貫いており、文字盤デザインからケースサイズに至るまで、そこに落とし込まれた創造性は大胆かつ驚くべきものであった。現代のブライトリングのブランドイメージを考察するにあたって、40年前、50年前に製造されたモデルが熱心なコレクターの目にどのように映っているのかを知ることは、非常に興味深いことである(しかしまあ、驚愕するほどのものはない)。


 ここでふたつの時計を例に挙げよう。ひとつは私が所有しているもので、もうひとつは所有したくてたまらないものだ。まずは所有している1966年製のスーパーオーシャンから。まず第1にデザインの観点から見て、当時のほかのダイバーズウォッチとは似ても似つかない。ダイヤルはきれいだが、オリジナルを維持している。中央にセットされたクロノ針は先端に太いダイヤ型のデザインが施され、のちのバージョンではこの意匠は針とアワーマーカーにも採用されていた。手元に届いたとき、プッシャーを押しても何も反応がなかったので、クロノグラフの機能が壊れているのかと思った。検索してみると、スーパーオーシャンは秒ではなく分を計測する“スロークロノグラフ”を搭載していることがわかった。私の知る限り、このような機能を備えた時計はほかにはない。今後この機能を使うかと問われれば多分使わないし、どのように機能するかも気にならない。しかし、これはスマートかつ驚くべきテクノロジーであり、完璧に理にかなっている。ダイビングをするのに秒の計測なんて必要ないのだ。

Breitling 765 AVI Digital Mk. 1.2
ブライトリング “デジタル” AVI Mk.1.2。Photo: @watchfred on Instagram

 もう1本は、デジタルカウンターを備えた1951年製のRef.765 AVIである。3時位置に従来のインダイヤルではなく、デイト窓のようなカウンターがあり、15分単位で時間を計測する。1950年代のパイロットに15分間の計測が必要だったのには理由があったのだろうが、私にはとんと見当もつかない。15分でカフスボタンを磨いたりしていたのか? 大切なのは、革新的で珍しいアイデアだったということだ。なお、誰か売ってくれる人がいたら、大至急連絡してほしい(ブオリーブガーデンでレッドスティック食べ放題のディナーをおごろう!)。

 さて、ゴールドシュレーガーに触発されたここまでの戯言の要点は何だろう? 私がこれまでに買ったほとんどすべてのクルマは、当時はほとんど愛されなかったか無視されたものだった。しかし、ある時点でその価値が認められた。人々はようやくクルマに対する漠然としたイメージではなく、目の前のクルマそのものを見るようになったのだ。私は自分のことを予知能力者だというつもりはないが(まあ、少しはそうかもしれない)、私が言いたいのは、今愛されていないことが将来的にも愛されないことの証明にはならないということだ。これは私たち誰もがつい忘れがちなことだ。ゆえに、世間の総意という引力に抗うことができれば、そのものの本質を見抜くことができるようになる。たとえばそう、ヴィンテージ ブライトリングのように。

カルティエは多形体ハイジュエリーコレクションの一環として、ユニークなカラビナウォッチを発表した。

見た目はアール・デコ調で、時計付きのカラビナクリップとしても十分に機能するアイテムだ。この宝石をあしらったオブジェを最初に見たとき私は狂喜に打たれ、そのすぐあとにはInstagramでこの新しい宝石セットのカラビナクリップが大好きだと暴走したが、実はこれは意外な事実ではなかった。ファッションにおけるワークウェアとユーティリティに焦点を当てて考えると、これはある意味理にかなっているのだ。


前回のLVショーに登場したファレルの写真を拡大してみて欲しい。ジュンヤ ワタナベ マンの2005年SSコレクションから(私が個人的に覚えている限り)、2017年のルイ・ヴィトン×フラグメントデザインのためのキム・ジョーンズによる玉虫色のクリップに至るまで、カラビナクリップは以前からランウェイで広く使われてきた。カルティエ スーパーコピーしかしカラビナの存在感は大手ファッションブランドだけにとどまらない。ヘロン・プレストンのオレンジ色のカラビナストラップや、クリストファー ケインの23年SSコレクションのクリップ、ロンドンを拠点とするチョポヴァ・ロウェナのスカートは、複数のカラビナでつなぎ合わせられている。ジュエリーブランドもこのトレンドに参加しており、マーラ・アーロンやイーラ、さらに東京を拠点とするブランド、アンブッシュはカラビナクリップでイヤリングやネックレスを作っている。挙げればきりがない。

宝石がセットされたカラビナは、カルティエのヘリテージに敬意を表しながらも、完全にモダンなパッケージになっている。カラビナはネックレスやイヤリングのような重みや女性らしさを求めるものではなく、タフでエッジの効いたアクセサリーだ。クリップにはダイヤモンドを敷きつめたダイヤルがあり、その周囲をエメラルドとチャンネルセッティング(レール留め)されたサファイアで縁取っている。12時位置にはルビー、その両脇にラピスラズリ、オニキス、ブラックスピネル、ターコイズ、クリソプレーズのビーズを配置。カラビナはサファイアのカボションを押すと開く。隠されたボタンを押すと、チャンネルセッティングのスクエアルビーに縁取られたパヴェダイヤモンドのバンドが作動する仕組みだ。なかにはクォーツムーブメントを搭載している。

ここでは、メディアを賑わせている“首に巻く腕時計”(あるいはそのほかの意外な体の部位)についての議論を深く掘り下げないことにする。しかし単に宝石があしらわれたカラビナではなく、機能的な時計を備えたカラビナでもあるこの新しいハイジュエリーアイテムの文脈を理解するために、この時計を身体の装飾品として無視するのは間違いだ! テイラー・スウィフト(Taylor Swift)とリアーナ(Rihanna)が首(それと足首)に時計をつけていて、ジュリア・フォックス(Julia Fox)が全身に時計をつけているのなら、ウォッチジュエリーの元祖を振り返るべきだろう。


19世紀のベル・エポック時代には、ペンダントウォッチ人気が顕著で、時計はシャトレーヌ(腰に身に付ける留め具)にもつけられていた。それとヴィクトリア女王が1851年に購入した、ブルーエナメルとダイヤモンドのパテック フィリップ製ペンダントウォッチも忘れてはならない。それ以前の18世紀には、女性がふたつの懐中時計を腰につける“ダブルリスト”が流行した。

カルティエの話に戻すと、同社は20世紀初頭から、ウェアラブルで機能的な腕時計の“オブジェ”を作るビジネスを展開してきた。30年代に作られたゴールドやエナメルの札入れ(そのなかにはポケットに入れるとダイヤルを保護するために時計が回転するものもあった)から始まり、ゴールドのシャープペンシルに小さな時計がついたものまで(これらを何と呼ぶかは難しい)、さまざまなヴィンテージの装身具が市場に出回っている。またコンパスと時計がセットされた回転するカフリンクス、ジャガー・ルクルトムーブメントを搭載したベークライトとゴールドのバックワインドクリップウォッチ、さらにはデザイナーのジーン・トゥーサン(Jeanne Toussaint)が1920年代後半に設立したカルティエの “S”(シルバー)部門が開発した、シルバーのペンナイフもあった。彼女が監修した実用的なオブジェは、装飾の程度も軽くて手に取りやすく、世界恐慌の時代に大成功を収め、贈り物としても人気を博した。

この2024年のリリースに最も近いヴィンテージアイテムは、ゴールド、スティール、銅でできた1937年のポケットマルチツールだろう。SS製のナイフの刃、カットされていない銅製の鍵(つまり、自分の仕様に合わせて鍵をつくってもらうことができる)、伸縮式のシャープペンシルが組み合わさっている。そして時計も!

時計ディーラーであり、ヴィンテージウォッチ・オブジェの専門家でもあるFoundwellことアラン・ベッドウェル(Alan Bedwell)氏は、「このコンセプトを忘れてはいけません。時間の使い方は、最近私たちがごく当たり前のこととして受け止めているものです」と語る。「スマートフォンやスマートウォッチ、安価なデジタルウォッチは、世界中の正確な時間に、誰もが一瞬でアクセスできるようになりました。これらの壮大な芸術作品がつくられた当時、時間を知り、それをある程度“コントロール”することは、それ自体が贅沢なことでした。そのためお金を持っている人はどこにいても、例えばデスクの前にいても、電車で移動しているときも、オフィスで働いているときも、その“コントロール”を享受したかったのです。カルティエのようなラグジュアリーブランドの仕事は、できるだけ多くの工夫を凝らして、こうした人々の生活を豊かにすることでした。ペン、レターオープナー、マネークリップ、口紅ケース、ライターなど。ムーブメントが小型化し、信頼性が高まるにつれて、可能性は無限に広がり、デザイナーはより独創的なアイデアを持つようになりました」

もし私がカルティエのハイジュエリーの顧客だったら、すぐにカラビナのリストに名前を載せただろう。ジーンズにクリップで留めたり、リビエラのネックレスにペンダントとしてつけたりしていたはずだ。だってそれができるのだから。これはアール・デコのカルティエを、現代風にアレンジした完璧なアイテムである。地味な提案だが、ぜひ次はプレーンなイエローゴールドで作ってみて欲しい。

関連商品:https://www.hicopy.jp/brand-copy-IP-102.html

ここにあるコンクエスト ヘリテージ セントラル パワーリザーブはこの節目を記念して誕生した。

名前が示すように、この作品の最も斬新なディテールは、もちろん中央に鎮座するパワーリザーブインジケーターディスクである。そのルーツは1959年のロンジンのデザインにまでさかのぼる。現代的な38mmサイズのステンレススティールケースを採用したこのモデルは、ヴィンテージの先代に忠実でありながら、デザイン、構造、機能性の面で、今の時代にふさわしいと感じさせるだけの十分なアップデートが施されている。これこそが、飽和状態にある同ジャンルにおける、リバイバルモデルの成功の鍵だ。

いつもなら、無意識のうちにシャンパンとイエローゴールドのモデルに引かれていたが(1月にリリースされた3モデルのなかで、間違いなく最も伝統的な外観をしている)、今回は柔軟性を発揮して、違うものを試して自分の好みに挑戦してみるいい機会かと思った。そしてグレーとローズゴールドの組み合わせが、思っていたよりもずっと気に入ったと伝えておこう。一般的に言って、伝統主義者向けのよりクラシックなオプションと並列して、ヴィンテージのリブートデザインをモダンなカラーパレットでスタイリングしたモデルを発表するのは、ブランドの動きとしては賢い選択だ。“誰もが楽しめるもの”という理念は、引き続き効果的なのだ。

1959年のモデルと今回のモデルを見比べてみると、文字盤のレイアウトがほぼ同じであることに気づくだろう。唯一欠けているのは、翼のついた砂時計のエンブレムだけだ。テキストはかなり多い(タイポグラフィも多い)が、12時位置の日付窓とパワーリザーブディスクにより、全体的にバランスのとれた印象を与えている。デザイン言語は明らかにミッドセンチュリーであり、ドレスウォッチのカテゴリーに非常に適している。アプライドインデックスから針の形状、日付窓の台形のアウトラインまで、これらすべての要素が協調しながら機能し、クラシックで時代を超越した雰囲気を維持するのに役立っている。

中央のパワーリザーブ機能のユニークな特徴は、1枚のディスクが回転するだけでなく、2枚の同心円状のディスクが、ロンジン製Cal.L896.5のおかげで自動的に、または手動で巻けることである。パワーリザーブディスクのもうひとつの変わった点は、64までの数字が記されているが、実際には最大72時間のパワーリザーブがあり、64のとなりにあるポイントで示される。2万5200振動/時で時を刻み、単結晶シリコン製ヒゲゼンマイを搭載した同ムーブメントは、サファイア製シースルーバックをとおしてその動きを鑑賞できる。

ここで、本モデルについての私の主な不満を述べる。それはラグだ(興味のある方のために、ラグ幅は19mmだ)。短く切り詰められたサイズに好感を持ったが、実際手首につけてみると湾曲さが足りないと感じた。両サイドのラグや、レザーストラップと手首のあいだに隙間ができてしまい、その隙間が私を落ち着かなくさせた。しかし、これは付属のストラップが箱から出したばかりの新品で、その革の硬さが、より使い古されたストラップでは生じないような、空いた隙間を悪化させた可能性がある。加えて、もしあなたが私よりも大きな手首であるなら、この訴えはそれほど刺さらないだろう。とはいえ、直径38mmの見た目自体は気にならず、手首に装着したときの存在感の大きさにはかなり引かれた。
この時計は、その他ふたつの現代的な兄弟機とともに、ロンジンのヘリテージコレクションの恒久的なラインナップに加わったが、59万5100円(税込)という価格はほかの多くのラインナップよりもかなり高値だ。その価格は、中央のパワーリザーブインジケーターそのものの斬新さによって正当化できるだろうか? 私にはわからない。誰か教えて欲しい。しかし、このモデルとともに午後の数時間をゆっくりと過ごしてみたが、なぜ多くの時計愛好家を魅了するのかがわかった。そして、最近人気絶頂のRGとグレーの組み合わせに対する、私の不安を考え直させてくれたかもしれない。

 

新型チューダー ブラックベイがモノクロームへと進化。

マスタークロノメーター認定とT-Fitクラスプを備えたこの新型ブラックベイは、昨年のバーガンディモデルのデザインコードを踏襲している。
刷新されたブラックベイ バーガンディを見たとき、我々はそれを予想できたかもしれない。もし私が賭け事をする人間だったなら、今年はブラックとブルーで見られると賭けていただろう。そしてその賭けは半分外れた。ブルーはなかったがブラックが登場した…予想外に改良された形で。チューダーは今日、ブラックベイをモノクロトーンで発表した。チューダーのオールブラックダイバーの最新モデルが誕生したのだ。
この時計は、本質的には昨年のブラックベイ バーガンディの黒バージョンである。つまり、2023年リリースの新しい5連リンクブレスレット、新しいリューズ、T-Fitクラスプ、3種類のストラップオプション(5連リンク、オイスター、ラバー)、サブマリーナーをほうふつとさせる刻みの多い新ベゼル、そして文字盤にプリントされたマスタークロノメーター認定を備えていることを意味する。
しかし、昨年のリリースとは異なり、旧ブルーモデルのデザインと同様に、この新しいブラックベイには金色のギルト装飾が一切ない。ブラックベイのラインに、クリーンで新鮮な印象をもたらし、41mm径のBB(ブラックベイ)が依然としてブランドの中核をなす時計であることを表している。
我々の考え
チューダーは、自分たちが何をしているかをはっきりと理解している。2023年のW&Wでは、ブラックベイ 58の小型版、ブラックベイ 54を発表している。その時計の主な特徴は、言及するほどのギルト装飾のない無骨なベゼルだった。チューダーは今年、そのアイデアを41mmのブラックベイで実現したのだ。これは10年以上前、チューダーというブランドを積極的に変革した時計の、最新の進化形である。
モノクロのカラースキームは、“ノンギルト”のアプローチであり、ブラックベイのよりミニマルな外観と感触を提供する。昨年ケースはスリム化(13.5mm厚)され、BBを旧型へと近づけた。この新しい時計では、外観が完成され、完璧にそれを実現したように感じられる。ブラックの文字盤に映えるアップデートされたベゼルは、まるで成熟したブラックベイのようであり、T-Fitクラスプは歓迎すべき追加のオプションである。
この新しいブラックベイを含む、すべての新作を実際に手に取るために、まもなくW&Wに向かうので、ご期待あれ。
基本情報
ブランド: チューダー(Tudor)
モデル名: ブラックベイ モノクローム(Black Bay Monochrome)
型番: M7941A1A0NU

直径: 41mm
厚さ: 13.6mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブラック
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 200m
ストラップ/ブレスレット: SS製5連もしくは3連ブレスレット(ポリッシュ&サテン仕上げ)、またはラバーストラップ。“T-fit”クイックアジャストクラスプ
ムーブメント情報
キャリバー: MT5602-U
機能: 時・分・センターセコンド
直径: 31.8mm
厚さ: 6.5mm
パワーリザーブ: 約70時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万8800振動/時
石数: 25
クロノメーター: マスタークロノメーター認定
価格 & 発売時期
価格: ラバーストラップは59万1800円、3連リンクブレスは62万1500円、5連リンクブレスは63万5800円(すべて税込)

関連商品:https://www.jpan007.com/brands-category-b-17.html

ユーティリティ

2025年12月

- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着画像

Feed