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カテゴリー「スーパーコピー時計」の検索結果は以下のとおりです。

今週のコラムはよりクラシカルな内容となり、ネット上から厳選した時計を紹介する。

前回のエディションでは、ロジャー・スミス シリーズ2 オープンダイヤルが間違いなく注目の1本であった。その時計は“ホールド中”と表示され、新しいオーナーのもとに行く可能性があることが確認された。また、このロジャー・スミスを凌ぐ注目度を誇ったのが、イギリスのFellowsで出品されたカルティエ ロンドン タンクL.C.(もしくはタンクJ.J.C.)である。この時計は熾烈な競り合いの末、4万4850ポンド(日本円で約955万円)で落札された。Fellowsは、この時計が同オークションハウスにおけるカルティエの時計として過去最高額での取引となったことを発表した。


それでは、今週のおすすめモデルを紹介しよう。


ロレックス エクスプローラー Ref.6610 RAFの証明付き、1957年製

1955年から1959年にかけて製造されたエクスプローラー第3世代のリファレンスである6610は、歴史的に重要であると同時に、後継モデルであるRef.1016よりも入手が難しい存在だ。しかし、6610はやや忘れられがちである。その要因のひとつは、36mmサイズのこのエクスプローラーが1016ではないという事実である。リファレンスナンバーが1016や5513のように象徴的な存在になると、それと近しいデザインや特徴を持つ6610や5512といったモデルは1016や5513ではない、という理由だけでやや評価が控えめになってしまう。この説明で意図が伝わることを願っている。


私はギルトダイヤルの1016を所有するエクスプローラーファンであり、Ref.6610にも強い愛着がある。正直なところ、6610はきわめて過小評価されていると考えている。状態が良好な6610、例えば今回のモデルのような個体には独特の魅力があるのだ。特に初期のディテールには、チャプターリングや6時位置のOCC表記、白い秒針といった要素があり、これが何とも言えない味わいを生んでいる。この個体はさらに、やや大きめのロリポップ秒針を備えており、これは微細な違いではあるものの、これこそ6610であって1016でないことを示す明確なサインである。

イギリスの小さなオークションハウスに出品されているこの初期のエクスプローラーには、軍事的な由来も添えられている。HODINKEEでは、ストーリーを持つ時計が特に魅力的と考えている。このRef.6610はイギリス空軍(RAF)の准士官であったレナード・ホール(Leonard Hall)が所有していたものである。ホールは中東に駐留していた際、ビッカース・ヴァレッタやヘイスティングス、ダコタといった輸送機を操縦しており、このロレックスはオマーンのシェイクから彼の輸送任務への感謝として贈られたものだという。この時計には、ホールのフライトログブック、写真、息子(このオークションの委託者)からの手紙など、物語を裏付けるさまざまな証明品が添えられている。エクスプローラーを所有するだけでも十分に魅力的だが、実際にその時計で探索を行った人物が身につけていたという背景が、この時計にさらに特別な価値を与えている。


この歴史的に重要なロレックス エクスプローラーは、11月8日(金)午前5時(アメリカ東部標準時)に開催されるHansons Hertfordshire'sのHanson Ross November Antiques, Collectables, Jewellery, Wine & Spiritsオークションのロット141である。事前見積もり価格は8000〜1万2000ポンド(日本円で約155万~235万円)だ。


ロレックス ゼファー Ref.1008 ボックスと書類付き、1967年製

ゼファーはロレックスのなかでも時の流れに埋もれてしまった存在であり、そのまま歴史に残り続けるだろう。もし21世紀にロレックスがゼファーを復刻したらとても驚く。しかし、それがヴィンテージロレックスとして優れていないというわけではない。私見では、いくつかのものはそのまま残されるのが一番であり、このニッチなスポーツロレックスもそのひとつだと思う。
 ロレックスは1950年代にRef.6582としてゼファーを発表し、その後すぐにRef.1008へと進化させた。このモデルは、基本的にはスタンダードなオイスター パーペチュアルにアレンジを加えたもので、ツートーンのデザイン、特徴的な面取り仕上げのベゼル、そしてクロスヘアダイヤルが特徴だ。その外観はほかのロレックスとは一線を画している。伝説的なレーサーでありデザイナーでもあるキャロル・シェルビー(Carroll Shelby)もゼファーを愛用し、1959年の『スポーツ・イラストレイテッド』の特集でも着用していた。これらの時計は年数が経っており、文字盤に広がるデッドスペースも多いため、良好なコンディションで残っているものを見つけるのは難しい。見てほしいのは単独で配置されたルミナスポイントだ。これらは腰の高さからのわずかな落下でも、いくつかが失われてしまう恐れがある。

もちろん、ここでゼファーを紹介するのは、この個体が非常に優れた状態にあるからである。さらにオリジナルのボックスと書類もそろっており、これはコレクターにとってうれしいポイントだ。実際、この時計は“本物の”フルセットであり、クロノメーター証明書とロレックス保証書が両方そろっている。これ以上ない魅力的な一品である。


このロレックス ゼファーはLoupe Thisオークションに出品。記事公開時点での現在の入札額は4550ドル(日本円で約70万円)で、オークションは11月5日(火)午後12時15分(アメリカ東部標準時)に終了予定である。詳しくはこちら。


P.S. 今週のヴィンテージロレックス紹介はこれで以上だが、もしまだロレックスが足りないというなら、eBayに出品されているヴィンテージTシャツもチェックしてみて欲しい。
パテックフィリップ Ref.1491R カラトラバ ローズゴールド製スクロールラグ付き、1952年製

さて、ヴィンテージロレックスからヴィンテージパテックに話題を替えよう。私のお気に入りであるカラトラバ Ref.1491が、友人たちが運営するCollectabilityにリストされた。しかもRG仕様と、特別感が増している。


1491は1940年から1965年のあいだに約400本が製造された。これだけ長い生産期間にしては比較的少量の生産数である。今でこそこのリファレンス特有のスクロールラグに魅力を感じるが、当時のパテックの顧客層にはやや異質なデザインだったのだろう。この時計を選ぶのは、当時としても非常に個性的な買い手であったに違いない。その独特な魅力こそが、現代においてこの時計を特別な存在にしているのである。特にこの時期のパテックのデザインは非常に控えめでクラシカルなものであり、クラシックなRef.96 カラトラバや、洗練された複雑さを持つRef.1518などが象徴的だ。この時計が今の私たちにはさほど奇抜に見えなくとも、当時としては突拍子もないデザインだったに違いない。

このリファレンスをググったり検索したりすると、大多数の個体は6時位置にスモールセコンドを備えていることがわかる。ただ今回のモデルはセンターセコンドを採用しており、その点が希少価値を高めている。さらにパテックのアーカイブ抜粋にもCal.27 SC(SCはセンターセコンドの意)と記載されており、正規の仕様であることが確認されている。ただしひとつ“問題”がある。この時計の文字盤は、パテックによるサービスの際に交換されたものである。6時位置のSwiss表記の両側にあるシグマ記号がその証拠であり、これは1971年以降の一部の文字盤に見られる特徴である。この点を考慮すると、サービスダイヤルであることを理解したうえで価格が設定されているため、コレクターはこの欠点も注意することが重要である。
 販売者であるニュージャージー州Collectabilityのジョン・リアドン(John Reardon)氏とそのチームは、このパテックに2万4500ドル(日本円で約370万円)の価格を設定している。詳しくはこちら。
カルティエ パリ “ミドルサイズ” サントレ、1979年製

カルティエのサントレは、HODINKEE読者にとってすでにおなじみの存在であろう。ジョン・ゴールドバーガー(John Goldberger)氏とのTalking Watches第2弾で惚れ込んだ方もいれば、最近になってこのモデルの魅力に気付いた方もいるかもしれないが、サントレは今やコレクターにとって象徴的なカルティエ タンクのひとつである。真にジャンボサイズのサントレはアイコニックな存在であり、オークションでも大いに注目を集めるが、私はそのひとつ下の“ミドルサイズ”にも独特の魅力があると感じている。このサイズのほうがクラシカルな印象が強く、カーブしたケースもバランスよく見える。手首全体を覆うことなく、ほかのタンクモデルと同じような自然なつけ心地が楽しめるのだ。サントレに関してはこのサイズのほうが好みと言ってもいいかもしれない。あるいは、実際に“ジャンボ”を手にする機会が訪れることはないだろうという現実を受け入れているだけかもしれない。ただいずれにせよ、このミドルサイズのサントレは決して“妥協”ではないのである。
 特に1920年代から1960年代にかけてのヴィンテージカルティエの時代を振り返ると、サントレのなかでもジャンボサイズのほうが一般的だったように思える。私の考えでは、当時のカルティエの顧客がサントレを選ぶ際、タンクL.C.やタンク オビュなどほかのモデルと競合する小型サイズよりも、より存在感のあるジャンボを好んだのではないかと思っている。ヴィンテージの出回り具合を研究するなかで感じるのは、実はミドルサイズのサントレはかなりレアであり、むしろジャンボよりも入手が難しい可能性があるということである。

このミントコンディションのミドルサイズサントレを販売しているのは、マイアミにあるMenta Watchesのアダム(Adam)氏とジョーダン(Jordan)氏で、価格は2万5000ドル(日本円で約380万円)となっている。詳しくはこちら。
オーデマ ピゲ “エリプス” ダイヤモンド&ルビー文字盤、1970年代製

先々週、私は少人数のグループでランチを楽しんだ。そのなかにはマイク・ヌーヴォー(Mike Nouveau)氏とフレッド・サベージ(Fred Savage)氏もいてなんとも贅沢な時間を過ごしたわけだが、ランチが盛り上がるなかフレッド氏がマイク氏にこんな質問を投げかけた。「“ジーザーウォッチ”ってどう定義する?」と。この問いはいい意味で場の空気を一瞬で変えた。TikTokアカウントを持っていない人のために補足すると、“ジーザーウォッチ”というのは、HODINKEEの古くからの友人でありライバルでもあるフィル・トレダノ(Phil Toledano)氏が作り出した言葉で、彼がマイクの動画に頻繁に登場することで広まった用語だ。最終的にマイク氏は、ジーザーウォッチを何か具体的な物ではなく“感覚的なもの”として表現し、“見ればわかる”というものだと説明した。まあ私も見ればわかると思うし、このオーデマ ピゲこそがまさにその“ジーザーウォッチ”である。しかもその源であるマイク・ヌーヴォー本人からの出品だ。


このジャンルの時計をどう呼ぶにせよ、このスタイルに魅力を感じるならば確実に価値がある。オーデマ ピゲのようなブランドから、ホワイトゴールドのケースにダイヤモンドとルビーをあしらったブレスレット付き時計が1万5000ドル(日本円で約230万円)未満で手に入る機会はほかにはまずないだろう。確かに、このデザインは特定の好みに向けたものであるが、手に入れるものは本物の価値と卓越した職人技の結晶だ。特に私が気に入っているのは、文字盤対角線状に配置されたジェムセットと、ケースの薄いベゼルに施された同じ角度のノーリング加工との相互作用だ。この時計には豊かなディテールが詰まっているが、もしこれをうまく身につけられるなら、その美しさは圧倒的である。


この1970年代製オーデマ ピゲを販売しているのは、先述したようにマイク・ヌーヴォー氏で、彼はニューヨーク市に拠点を置いている。この時計の価格は1万4000ドル(日本円で約210万円)。

“フィールド”と“ブラックバード”のふたつのモデルをラインナップに追加。

以前アエラについて取り上げた際、ひとつの核となるシルエットを軸にスイスでの時計製造を貫くマイクロブランドとして紹介した。共同創業者であるジャス・ミンハス(Jas Minhas)氏とオロフ・ラルソン(Olof Larsson)氏により、ブランドで最も複雑なモデルとなるC-1 クロノグラフが発表されたのも記憶に新しい。今回アエラは方向性を一転させ、これまでで最もシンプルなモデルとしてフィールドウォッチから着想を得たM-1シリーズを公開した。

 アエラはこの2本の現代的なタイムオンリーウォッチのデザインについて、“ダーティ・ダズン”からインスピレーションを得たと述べている。ダーティ・ダズンとは、第2次世界大戦中にイギリス国防省が兵装として製作を依頼した12のフィールドウォッチの総称だ。この歴史的な着想を出発点としながらも、最終的な製品はアエラの時計すべてに共通する独自のシルエットをしっかりと踏襲している。
 これらのモデルはアエラにとって初めてとなる40mm未満のケースを採用しており、直径39mmで厚さ13.14mm、ラグからラグまでの長さは47.6mmとなっている。ブランドの特徴的なデザイン要素はそのまま健在で、904Lステンレススティールを使用した小石のように丸みのある外観のケース、曲線的なラグ、そしてクイックチェンジストラップシステムが備わっている。M-1シリーズは、ヘアライン仕上げのSSケースを採用した“フィールド”と、PVDコーティングされた“ブラックバード”というふたつのモデルで展開されている。



 デザインの観点から見ると、アエラは視認性が高く、コントラストの効いたダイヤルをこれまでに引き続き提供している。ダイヤルの外周には白のプリントでレイルウェイタイプのミニッツトラックが施され、黒で縁取られたソード針が採用されており、そこにはスーパールミノバがたっぷりと塗布されている。ほかのモデルと同様に、アエラの文字盤には夜光として純白のグロボライトが数字やブランドロゴに使用されている。フィールドとブラックバードの2モデル間で見逃しがちな細かい違いとしては、後者にのみ追加されていた青いアクセントが挙げられる。具体的には12時位置の上部、リューズの夜光インサート、スモールセコンド針の先端部分が青で彩られている。またフィールドではスーパールミノバが緑に発光するのに対し、ブラックバードでは青く発光するという違いもある。

 ソリッドケースバックの内側には手巻き式ムーブメントであるセリタ SW216-1が搭載されている。このムーブメントは“エラボレ”グレードで、標準のグレードよりも仕上げや精度調整の面で優れている。時計の防水性能は100mで、両モデルともにクイックチェンジ仕様のストラップが2本付属し、さらにハンドメイドのレザートラベルポーチもセットになっている。価格はフィールドが1750ドル(日本円で約26万2000円)から、ブラックバードが1900ドル(日本円で約29万5000円)からとなっている。

我々の考え
ケースラインに見られるほぼ宇宙時代的なデザインを考慮すると、ダーティ・ダズンからのインスピレーションはややこじつけのように思えるかもしれない。しかしそれはむしろ好ましいことであり、M-1は依然としてアエラらしさを保っている。この時計が革新的かと問われれば、決してそんなことはない。しかし私はM-1はこそ、ブランドが初めに発表すべきだった時計であると考えている。オンライン販売専業ブランドにとって、スペックが潜在顧客との最初の話題となる世界では、このサイズは時計の装着感に不安を抱く人々にとってより魅力的に映るだろう。

 両モデルとも各300本の限定生産であり、アエラは段階的なリリース戦略を継続している。今年中に各100本をリリースし、残りは来年に数回に分けて展開する予定だ。ブランドの販売実績を内部から詳しく知るわけではないが、これは販売を通じて需要を測り、それに応じて生産する賢明な戦略であると考える。

基本情報
ブランド: アエラ(Aera)
モデル名: M-1

直径: 39mm(ラグトゥラグは47.6mm)
厚さ: 13.14mm
ケース素材: 904Lステンレススティール
文字盤色: ブラック
インデックス: グロボライト
夜光: あり
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: ブラックレザーストラップ、タンレザーストラップ


ムーブメント情報
キャリバー: セリタ SW216-1(エラボレグレード)
機能: 時・分表示、スモールセコンド
パワーリザーブ:  42時間
巻き上げ方式: 手巻き
振動数: 2万8800振動/時

価格 & 発売時期
価格: フィールド 1750ドル(日本円で約26万2000円)/ブラックバード 1900ドル(日本円で約29万5000円)
発売時期: 発売中
限定: 各300本限定

大人気のスキューバ フィフティ ファゾムスに最新作が登場した。

オメガとのムーンスウォッチが大成功を収めた後、スウォッチは2023年、他のグループ傘下ブランドであるブランパンとの新たなコラボレーションを発表しました。それがブランパンの象徴的なダイバーズウォッチであるフィフティ ファゾムスの70周年を記念しつつ、スウォッチ独自のバイオセラミック製ケースと自動巻きムーブメントのシステム51を採用して誕生したスキューバ フィフティ ファゾムスです。

2025年新作のブランパン×スウォッチ スキューバ フィフティ ファゾムス ピンク オーシャン。
その後、2024年1月には、使いやすいフルブラックのスキューバ フィフティ ファゾムス オーシャン オブ ストームを発表。さらに、少し時間を置いた2024年末にはターコイズブルーが印象的なスキューバ フィフティ ファゾムス ブルー ラグーンをリリースし、コレクションの幅を着実に広げ続けてきました。そして今年、シリーズ8作目となる鮮やかなピンクを纏った最新作、スキューバ フィフティ ファゾムス ピンク オーシャンが登場しました。

スキューバ フィフティ ファゾムス ピンク オーシャンは、これまでのモデルと共通の直径42.3 mm、厚さ14.4 mmのバイオセラミック製ケースが採用されています。

同コレクションのモデルはいずれも、ウミウシからインスパイアされたカラーリングが特徴ですが、本作のモチーフは、鮮やかなピンク色と特徴的な形で知られるセラトドーリス・ロザセアというウミウシ。ダイヤルは、中央から端に向かってピンクが濃くなるグラデーション仕上げが施され、ケースをはじめ、ベゼルインサート、リューズ、ダイヤル、そしてストラップに至るまで、ベビーピンクからマゼンタまでの多彩なピンクの色調が取り入れられています。

さらに、4時位置と5時位置の間に設けられた日付表示もピンクで統一されており、視界に映るすべてがピンク一色。その結果、これまでで最もポップな印象を持つスキューバ フィフティ ファゾムスに仕上がりました。

スキューバ フィフティ ファゾムス ピンク オーシャンには、さまざまなトーンのピンクが取り入れられている。

ローターには、色合いのインスピレーションとなったウミウシ、セラトドーリス・ロザセアがデジタルプリントされている。
ケース素材のバイオセラミックは、トウゴマの種から抽出されたヒマシ油を原料とするバイオプラスチックにセラミックを加えた、環境負荷の少ない特許取得済みの素材です(製造工程は「ムーンスウォッチとスキューバ フィフティ ファゾムス製造の舞台裏へ潜入」をご覧ください)。ストラップもリサイクルされた漁網を使用して作られた、環境に配慮されたピンクと白のツーピースのNATOスタイルストラップが採用されています。


ケース内部には、製造が完全に自動化された世界初のムーブメントであるシステム51を搭載。90時間のパワーリザーブや91メートル(50ファゾム)の防水性能など、技術仕様に変更はありません。スキューバ フィフティ ファゾムス ピンク オーシャンは、数量限定ではなく、価格も他のモデルと同じく6万500円(税込)となっています。


ファースト・インプレッション
このモデルを手に取った瞬間、まるでバービーの世界からやってきた時計のようだと真っ先に感じました。元気になるようなピンクは、正直なところ僕が普段の服装に取り入れる時計ではないかもなと思いましたが、ちょうど妻(@watchgirltokyo)が日常使い用のダイバーズウォッチの購入検討をしていたため、彼女に試してもらうことにしました。

妻にトライしてもらう際、最も気になったのはサイズ感でした。スキューバ フィフティ ファゾムスは、直径42.3mm×厚さ14.4mmとメンズから見ても大きめな時計ですが、それに対し彼女の手首まわりは14cm。果たしてバランスが取れるのか心配でした。

しかし、実際につけてもらうと、軽量なバイオセラミック製ケースのおかげで意外と悪くない様子。さらに、ブルー ラグーンモデルから仕様が変更され、ストラップが引き通しタイプのNATOストラップではなく、ツーピース構造のNATOスタイルファブリックストラップに変更されたことも、つけ心地の向上に一役買っています。ケースバックの下で重なっていたストラップの厚みがなくなって、これまでよりもかさ張らない設計となり、ケース厚が14.4mmでありながら、より快適に着用できるようになっています。僕も実際に試してみましたが、以前レビューしたスキューバ フィフティ ファゾムス オーシャン オブ ストームと比較しても確実に改善されていることを実感しました。

なお、ストラップはリサイクルされた漁網を使用した環境に配慮した素材で作られていますが、敏感肌の妻は繊維の質感がわずかに気になると感じたようでした。僕はまったく気にならなかったのですが、店頭で試着してみるのがよいかもしれません。

さらに、新仕様のストラップにはもうひとつ大きな利点があります。それは、ストラップがケースバックに被らない設計のおかげで、システム51ムーブメントのブリッジに施された精緻なレーザー装飾や、透明なローターに描かれたウミウシのイラストを、ストラップを外すことなくそのまま鑑賞できる点です。わずか51個の部品で構成されたこの画期的なムーブメントを、いつでも眺められる楽しさは、初めて機械式時計に挑戦する方だけでなく、すべての時計愛好家にとって魅力的なポイントと言えるでしょう。

すべてがピンクのデザインに対する評価は人それぞれですが、妻は普段取り入れないカラーの時計として、新鮮さを楽しみ、気に入ったようでした。スティールケースやゴールドケースの時計よりも色の存在感が際立つ分、時計を起点にファッション全体のコーディネートを考える楽しみが増えたようです。

特に、明るいピンクがアクセントとなり、シンプルな服装にも遊び心や個性をプラスできる点が魅力的だったとのこと。カジュアルなデニムや白いシャツとの相性は抜群で、ピンクが華やかさを添えるだけでなく、意外にもパステルカラーやニュートラルな色合いの服とも調和していました。

そんな妻に触発され、僕も食わず嫌いではいけないと意を決して試してみることにしました。ピンク自体がそもそも自分の服装に合わせることがほとんどないため、正直なところ挑戦でした。試しにグレーのセーターやデニムジャケットに合わせてみたものの、これで合っているのかどうか自信が持てず、どこか落ち着かない気持ちが残りました。

やはり、自分にはオーシャン・オブ・ストームの落ち着いたトーンがしっくりきそうです。ピンク オーシャンのポップな魅力は認めつつも、カラーがもたらす印象やスタイルとの相性には、やはり個々の好みが影響するのだと改めて感じました。それでも少し冒険するなら、ターコイズブルーが美しいブルー ラグーンが僕には良いかもしれません。

もし妻がピンク オーシャン、僕がブルー ラグーンをつけることになったら、まるでバービーとケンの時計のようですね。そんなペアウォッチの楽しみ方も、このコレクションの魅力だと思います。

基本情報
ブランド: ブランパン×スウォッチ(Blancpain × Swatch)
モデル名: スキューバ フィフティ ファゾムス ピンク オーシャン(Scuba Fifty Fathoms PINK OCEAN)

直径: 42.3 mm
厚さ: 14.4 mm
ラグトゥラグ(全長):48.0 mm
ケース素材: バイオセラミック
文字盤色: ピンク
インデックス: アプライド
夜光: あり
防水性能: 91m(50 ファゾム)
ストラップ/ブレスレット:使用済みの漁網をリサイクルして作られたツーピースのNATOスタイルストラップ、バイオセラミック製のバックル付き

ムーブメント情報
キャリバー: システム51
機構: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約90時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時

パテック フィリップは、レディスのノーチラス・ルーチェコレクションに新たなリファレンスである7010G-013を追加した。

この新作は、ホワイトゴールド製のケースに波模様をあしらったラッカー仕上げのアズールブルーダイヤル、そして同色のコンポジット製ストラップを組み合わせている。2023年にはパープルのラッカーダイヤルを備えたローズゴールド製のモデル(ストラップ仕様のRef.7010R-013およびブレスレット仕様のRef.7010/1R-013)が登場しており、今回のRef.7010G-013はルーチェシリーズの系譜に新たな彩りを添える存在である。本シリーズは2000年代初頭より、クラシックなノーチラスをベースにしつつ現代的でジェムストーンをあしらった女性向けモデルとしての役割を担ってきた。

Ref.7010G-013は、直径32mm、厚さ6.9mmのホワイトゴールド製ケースを採用し、ノーチラスの象徴である舷窓(ポートホール)構造を備えている。八角形のベゼルにはブリリアントカットのダイヤモンド46個(合計0.8ct)がセッティングされており、ケース全体にはポリッシュ仕上げとサテン仕上げが巧みに組み合わされている。防水性能は30m。搭載されているのは、パテック フィリップが1990年代初頭から使用しているクォーツムーブメント、Cal.E23-250 S Cである。時・分表示とセンターセコンドに加え、3時位置にはホワイトゴールドの枠で囲まれた日付表示を備える。

パテックフィリップ時計コピー 代引きダイヤルはラッカー仕上げのアズールブルーで、ノーチラス特有の“波”模様のエンボス加工が施されている。植字されたアラビア数字とオジーヴ(尖塔)形のインデックスはいずれもホワイトゴールド製で、アルファ型の針とともにホワイトのスーパールミノバが塗布されている。ストラップはファブリック調のパターンを備えたコンポジット素材で、ホワイトゴールド製のノーチラス用折り畳み式バックルによって装着される。なお、本リファレンスにはホワイトゴールド製ブレスレットを備えたバリエーション(Ref.7010/1G-013)も用意されており、フルメタル仕様を好むユーザーに向けた選択肢もある。

我々の考え
“ベビーサイズ”ノーチラスの物語は、1980年に登場したRef.4700から始まる。これはクォーツムーブメントを搭載した直径27mmのモデルで、オリジナルのRef.3700が登場してからわずか数年後のことであった。舷窓を模したケース、ケース一体型ブレスレット、水平エンボスのダイヤルといったノーチラスのDNAはそのままに、当時の嗜好に合わせてサイズだけがぐっと縮小されていた。当時の“レディス”ウォッチはより繊細な、あるいは控えめなサイズ感が主流であった。私の感覚では“カクテルパーティー寄り”な雰囲気に写ったのだ──ドラマ『ダイナスティ(現代:Dinasty)』のアレクシス・キャリントン・コルビー(Alexis Carrington Colby)を思い浮かべて欲しい。

しかしそれから数十年の時を経てコレクター市場が大きめのケースを受け入れ始め、女性たちがより存在感のある時計に引かれるようになると、レディスノーチラスもその流れに従ってゆるやかに、しかし着実に変化していった。ケース径は28mm、30mmと段階的に拡大し、2006年に登場したRef.7010ではついに32mmという現代の装いにふさわしいサイズにまで到達した。それでもなおパテックはノーチラスの核となるデザイン言語を守り続け、ダイヤモンドベゼルやカラーダイヤル、コンポジットストラップといったディテールを積み重ねてきた。これは革命ではなく、静かな進化だと言える。しかし、その進化はまさに現代のユーザーの手首に馴染むものだ。そしてレディスの製品バリエーションが拡充されてきたことで、明らかに商業的成功を収めている。メカニカルモデルの兄弟機にあたるRef.7118も、すべてのバリエーションにおいて非常に人気が高い。私自身、ダイヤモンドの有無を問わず、街で見かけることが実に多いモデルだ。

私には“ベビーノーチラス”に対するひそかな愛着がある。そして機械式ムーブメントを搭載した小型ノーチラスの登場を願ってやまないものの、このRef.7010G-013は役割を十分に果たしていると思う。高品質で仕上げの美しいクォーツ製スポーツウォッチであり、ノーチラスのデザイン系譜を力強く継承する1本だからだ。本機は、ムーブメントの形式にかかわらず、ノーチラスの本質的なデザインとそれを精緻に仕上げるパテックの手腕を愛するコレクターのための時計である。
Watches & Wondersからは、今後数日にわたってさらに多くの情報が届く予定だ。ショーで発表されるすべての新作は、引き続きここでチェックして欲しい。

基本情報
ブランド: パテック フィリップ(Patek Philippe)
モデル名: ノーチラス(Nautilus)
型番: 7010G-013

直径: 32mm
厚さ: 6.9mm
ケース素材: ホワイトゴールド製、ベゼルにはブリリアントカットダイヤモンド46個(計0.8ct)をセッティング
文字盤色: アズールブルーのラッカー仕上げ、“波”模様のエンボス加工
インデックス: ホワイトゴールド製でアプライドのアラビア数字およびアワーマーカー、ホワイトの蓄光コーティング
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: ブルーのファブリック調コンポジット素材、もしくはホワイトゴールド製ノーチラス折り畳み式バックル

ムーブメント情報
キャリバー: E 23-250 S C
機能: 時・分・秒表示、デイト表示
直径: 23.9mm
厚さ: 2.5mm

価格 & 発売時期
価格: ストラップ仕様 670万円/ブレスレット仕様 950万円(ともに税込)

IWC 映画『F1/エフワン』公開に向けたスペシャルモデルを発表

今年6月下旬に公開予定の『F1/エフワン(原題:F1)』を前に、IWCは同作に関連するコレクションを発表した。本作はジョセフ・コシンスキー(Joseph Kosinski)監督、Apple Original Films製作のもと、ブラッド・ピット(Brad Pitt)がF1ドライバーのソニー・ヘイズ役を演じる。現時点で映画の内容がうかがえるのはトレーラー(こちら)程度だが、IWCはこの映画とのつながりを強調するべく、さまざまなモデルを用意した。インヂュニア40の特別仕様、迫力のパーペチュアルカレンダー、さらには3種のパイロット・クロノグラフがラインナップされている。

さっそく詳しく見ていこう。
IWCスーパーコピー時計 代引きインヂュニア・オートマティック 40、Ref.IW328908

ブラッド・ピットが『F1/エフワン』の劇中で着用する時計に着想を得た、この40mmサイズのインヂュニア・オートマティックは、インヂュニアSL 1832をベースにしつつ、ブラッド・ピット演じるソニー・ヘイズのシグネチャーカラーを表すグリーンダイヤルを採用している。温かみのあるオリーブグリーンのダイヤルはスティール製のケースおよびブレスレットと組み合わされ、ダイヤルと針にはゴールドのアクセントが加えられることでひと味違った表情を見せている。

標準仕様のインヂュニア40と同様に、IWC自社製のCal.32111を搭載し、約120時間のパワーリザーブを誇る。本作は限定1000本で展開され、価格は195万4700円(税込)に設定されている。
パイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ・パーペチュアルカレンダー・デジタル・デイト・マンス、Ref.IW388801


次に登場するのは、より過激で、まさに現代のテクノロジーに取り憑かれたF1の世界観にふさわしい1本である。次にIWCが『F1/エフワン』の劇中に登場させる時計のひとつが、パイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ・パーペチュアルカレンダー・デジタル・デイト・マンスだ。これはパフォーマンス・クロノグラフシリーズにおける初のQPモデルである。


この高度なまでに複雑なモデルは、ブランドのパフォーマンス・クロノグラフをベースに、ケース、プッシュボタン、リューズ、さらにはブレスレットに至るまでフルセラタニウム®で構成されるほか、自社製Cal.89802を搭載している。ムーブメントはデジタル表示による日付と月表示を備えたパーペチュアルカレンダー、12時位置にクロノグラフ用積算計(時間と分を表示)、そしてスモールセコンド付きの通常の時刻表示を備える。これらすべてが、43×16.5mmサイズのケースに収められ、セラミック製ベゼルで仕上げられているのだ。

Cal.89802は、シースルーバック越しにその姿を鑑賞することができる。自動巻きであり、2万8800振動/時(4Hz)で駆動し、約68時間パワーリザーブのパフォーマンスで発揮する。価格は1293万6000円(税込)。なおRef.IW388801は生産本数に制限のない通常モデルである。
パイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41、Ref.IW388309/パイロット・ウォッチ・クロノグラフ “APXGP”、Ref.IW378009とパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “APXGP”、Ref.IW388116

IW378009(43mm、左)、IW388309(41mm、中央)、IW388116(41mm、右)
最後に、もし1200万円超えの超複雑クロノグラフをF1シーズン中つけるつもりがないという方のために、よりベーシックなクロノグラフ3モデルをおすすめしよう。これらは劇中で、IWCがスポンサーを務める架空のチーム、APXGPのブランディングに合わせたモデルである。これらは劇中において、登場人物やチームメンバーの手首に実際に装着される。

まず紹介するのがパイロット・ウォッチ・パフォーマンス・クロノグラフ 41(IW388309)。本作ではダムソン・イドリス(Damson Idris)演じるキャラクター、ジョシュア・ピアースの手首に登場する。ケース素材には18Kレッドゴールドを採用しており、直径41mm、厚さ14.7mm、100mの防水性能を備える。ラバーストラップが組み合わされ、ムーブメントは約46時間のパワーリザーブのIWC自社製自動巻きムーブメント、Cal.68385を搭載。価格は410万8500円(税込)だ。


続いてIWCが銀幕に向けて用意したテーマモデルは、2サイズ展開のクロノグラフだ。43mm径のパイロット・ウォッチ・クロノグラフ “APXGP”と、名前のとおり41mm径のパイロット・ウォッチ・クロノグラフ 41 “APXGP”である。どちらも映画『F1/エフワン』からインスピレーションを得たモデルだ。

両方のAPXGPクロノグラフはともにスティール製ケースを採用し、チームカラーであるゴールド、ホワイト、ブラックを配している。またいずれもティントカラーのAPXGPロゴ入りシースルーバックを備えるほか、100m防水、さらにIWCのEasX-CHANGE®システム(プッシュボタン式で工具不要のストラップ交換機構)を備えている。

あとはサイズを選ぶだけだ。43×14.9mmか、41×14.5mmの2種類で、いずれも2万8800振動/時(4Hz)のCal.69385を搭載し、約46時間のパワーリザーブと自動巻き機構を備える。価格は41mmのIW388116が105万2700円、43mmのIW378009が107万8000円(ともに税込)となっている。
 『F1/エフワン』は今夏の大作映画のひとつになることは間違いない(『トップガン マーヴェリック(原題:Top Gun: Maverick)』と同じ監督ということを考えれば驚きではないだろう)。長年にわたって、IWCがメルセデスAMG・ペトロナスF1チームを支援してきた姿を見てきただけに、今回ブランドが映画の一部となるのはうれしい限りである。現実がそのまま映画に投影されたような形だが、実際のところは6月27日を待って、劇場で確かめて欲しい。


これら新作モデルの詳細については、IWCの公式サイトを参照して欲しい。また『F1/エフワン』の世界や最新モデルの情報は、HODINKEEで引き続きお届けする。

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